第4話

体育大会
267
2018/05/05 01:06
4月の入学式が過ぎれば、すぐに体育大会の季節。
全体練習とかめっちゃ疲れるけど、すぎにゃんの走ってる姿が見れるからいいかな。
「すぎにゃーん!がんばれー!!」
リレーの練習をしているすぎにゃんを一生懸命応援する。
すぎにゃんは学年一、いや学校一、足が早い。走ってる時のすぎにゃんはいつにも増して輝いてて、たぶん一生見飽きることがないくらい。
すぎにゃんは何事にも真面目に取り組んでて
ほんとに尊敬する。
その倍以上にキュンキュンするけどね!

リレーの練習が終わり、すぎにゃんが水分補給にこちらへ向かってくる。
「すぎにゃん、どーぞ!」
一生懸命練習して汗だくになったすぎにゃんに水筒とタオルを渡す。
「ありがと」
すぎにゃんはそれを素直に受け取り、近くにあったベンチに腰を掛ける。
「すぎにゃんって呼ぶのやめろよ」
「なんで??」
「恥ずかしいから」
すぎにゃんが私の頭をコツンと軽く小突いた。
「じゃあ、なんて呼べばいいの?」
「他の男子に呼ぶように、呼べばいいだろ」
「やだ。だってすぎにゃんは私にとって特別な人だもん。」
「友達から、からかわれるんだよ。
間宮と付き合ってんのーって。」
「私は付き合いたいなー…なんちゃって。」
「じゃあ、せめて下の名前で呼べよ」
「ゆたかちゃん?笑笑」
「くんだろフツー」
「ねえ…」
「ん?」
「私達って、友達以上恋人未満ってやつかな?」
「…どーせ、ネットとかで見たんだろ」
「バレた?笑笑 でもさ……」
「?」
「おい!杉浦!!休憩終わりだぞ!!」
すぎにゃんは先生に呼ばれて、行ってしまった。

すぎにゃん…いや、豊くん…
私達の関係は
友達以上恋人未満の関係は
いつまでこのままなんでしょうか
昇格は望めないのでしょうか

プリ小説オーディオドラマ