「好き好き好き好き好き好き」
「今日はいつにも増してやばいな。」
「嫌なことがあったの。だから充電。」
私はすぎにゃんの背中に頬ずりをしながら話す。
ついでにすぎにゃんの匂いを嗅ぐ。
「嫌なことって?」
「…言わないもん」
「ふーん…ならこーだ!」
すぎにゃんがいきなり、私のほっぺをムギューと引っ張る。
「ふぁひふふほー(何するのー)」
「…可愛い…(ボソッ)」
「ひぃふぁふぁふぁへー?(今なんてー?)」
またいきなり、すぎにゃんが私のほっぺを離す。
「なわけあるか、ブス!」
そして走って逃げられた。
ツンデレメガネめ。
嫌なことっていうのは
まあすぎにゃんに関することで
同じクラスの子が
「杉浦くんってかっこいいよね〜」
って言ったからヤキモチ妬いてただけ。
いや…それだけじゃないかも…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!
転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。