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第4話

彼らの発見
さて、ではぴくとが倒れる数時間前に戻ってみよう。ここはクスランカ国から離れた国、『我々国』。ここはクスランカ国程ではないがこの国も戦争が絶えない国である。だが普段はとても静かで穏やかな国であるがこの国はある1つの問題がある。それは『内ゲバ』というものだ。今も朝早くから幹部の人達がどうやら小さな内ゲバを起こしてしまったようだ。その内ゲバの主犯達はこの人達。まず1人目、サッカー少年が着てそうな服を着て短髪で金髪の彼…我々国戦闘幹部のコネシマ、2人目がオレンジのニット帽を被りニット帽には小さな豚のバッチを付けている彼…同じく我々国戦闘幹部のシャオロンだ。普段からこの2人は喧嘩が絶えないのだがどうやら今回の喧嘩の原因は、朝食にあった。
コネ「おい!シャオロン!お前さっき俺の朝食食ったやろ!!」

シャ「あ?それならお前もさっき俺の鮭食ったやろが!!」

トン「…お前ら朝から煩いねん!!ちょっとは静かに出来ひんのかよ!?」

コネ・シャ「「だってトントン!!」」

トン「何がだってや!!…あぁ…粛清でも食らいたいんか?それ食らう気あるんやったら言い訳してもええで?」

コネ・シャ「「騒いでごめんなさいなのでそれだけはご勘弁を!!」」

トン「…粛清はなしにしたる…が書類増やすからな。」

コネ・シャ「「えぇ!?」」

トン「あ?なんか文句でも?」

コネ・シャ「「いえ何でもないです…」」
トントンと呼ばれる彼は我々国書記長兼この国の副総領の人物である。彼の特徴は赤いマフラーを付けている事だ。そんな3人を他の幹部達はやれやれと言わんばかりに見ているだけだった。どうやら誰も助ける気はないらしい。そんな彼らを見ていた人達だが…金髪で和服の上に黒衣を羽織っており首に黒のチョーカーとチョーカーに毛先につれて黄色になっている尻尾を付けている彼…白尾軍外交官兼軍リーダーの補佐役のきりやんがスーツを着て左の胸元に笑顔の缶バッチと毛先につれて紫色になっている尻尾を付けている彼…白尾軍情報管理担当のスマイルに何かお願いをしているようだ。
Na「またやってる…(笑)」

T「よく飽きないよね(笑)コネシマさんとシャオロンさん(笑)」

ゾ「あの二人やからな、仕方ないで。」

ショ「いやゾムさんもよくクソ先輩達との内ゲバ飽きませんよね。」

ゾ「んふふ(笑)だってアイツらが一緒に食事してくれへんからやるんやで?あ!なんやショッピ君一緒にご飯食べたかったんか?」

ショ「え…いや違っ」

ゾ「そんな遠慮しなくてええんやで?(圧)」

kr「…(笑)ゾムさん、後輩困らせては駄目ですよ?程々にしましょうね(笑)」

ゾ「んふふ(笑)そんなん分かっとるできりやんさん(笑)」

kr「本当ですかね(笑)…あ、そうだそうだ、なぁスマイル?」

ス「あ?…何?」

kr「あの〜きんときが薬の元になる薬草が無くなりそうだからお昼前までに近くの森から採ってきてだって。」

ス「は?なんで俺なんだよ、他の奴には頼めばいいじゃん。」

kr「生憎白尾軍、スマイル以外今日は予定が入っておるので。スマイルどうせ今日非番だろ?」

ス「え、俺非番なの?」

kr「確か非番だったはず…なぁNakamu?」

Na「ん?どうしたのきりやん?」

kr「今日スマイル非番だよな?」

Na「…そうだけど?スマイルは今日非番だよ?」

ス「え…マジで?」

Na「うん、スマイルは今日非番ですが?」

kr「ということで薬草お昼前までにきんときの所まで持ってけよ。」

ス「ハァ…?え、俺一人で行くのか?」

医者組「「当たり前じゃん/当たり前でしょ?」」

ス「…面倒くさ…」
だが面倒くさい。彼はそう言ってるがどうやら薬草を採りに行く準備を始めるようだ。文句を言うスマイルだかなんだか言って仲間のためなら自分が暇な時何かやり遂げようと毎日心の中で決心しているのだ。それからスマイルは準備を終え薬草を採りに森へと足を進めた。
スマイルが森に入って数分が経った時、ようやく彼はきんときが望んでいる薬草を見つけた。目当ての薬草を撮り終えたスマイルは家へと帰ろうとした時だった。スマイルの目に何か写ったのだ。
ス「…あった。この薬他のと見分け尽きずれぇんだよなぁ…まぁ無事見つけたし帰るか…ん?なんだあれ?…動く…石?……なんだ動く石なんてそこら辺に……動く石!?動く石なんてねぇな…じゃああれは…人?」(あぁ!もう!!グズグズしてたらなんにもなんねぇじゃねぇか!!自分の目で確かめねぇと…)
スマイルはその動く石…いや、血を流して倒れている青年の近くに駆け寄る。スマイルは驚きを隠せずにいた。どうすればいいか迷った後、とりあえずきんときに診てもらうしかないと判断したスマイルだが1つ問題があった。それは…この青年を運べるかどうかだ。スマイルは軍の中でも1番の非力と言っても過言ではない。そんな彼がどうして1人で薬を採りに来たのか…まぁだいたい予想はつくが…試しに怪我してる青年の傷に響かないようにゆっくりと青年を持ち上げるスマイル。スマイルは青年を持ち上げた途端言葉を失った。見た目は確かに小さいが軽すぎる体重、細すぎる身体と圧倒的に不健康と言っても過言ではない状態だった。スマイルは自分の背中に薬草が入ってるカゴを背負い、青年を抱き上げながら家へと傷に響かないようにでも早足で家へと帰宅する。
ス「…!?やっぱり!!人だっ!あの!大丈夫ですか!!聞こえますか!!」(くそっ!!ダメだ!!目を覚ましてくれない…俺がこの人を運んで家へと帰れるか?…試しに抱き上げてみるか…)
ス「…ヒョイ(抱き上げる)なっ!?…」(嘘だろ…?確かにこの人…身長は小さいが…体重が軽すぎる…それに身体も細すぎる…まさか昨日この状態で気を失ったのか!?…俺でも分かる…この人の命が危ない…とりあえず早くきんときに診て貰わねぇとっ!!)ダッ(走る)
スマイルは我々国へと早足で行くと、ちょうどのタイミングで白尾軍戦闘担当の1人…シャークんがいた。どうやらシャークん本人もスマイルが急いで帰ってきた事、知らない青年を抱えて帰ってきた事に驚きを隠せずにいた。そんなシャークんにスマイルは青年を頼むとお願いする。
鮭「…?あぁ、スマイルおかえ…って待て、そいつ…誰?」

ス「シャケ!!そんな事どうでもいい!!この人をきんときの所に連れて行ってくれ!!」

鮭「はぁ!?な、なんでいきなり!ってこの人…怪我してんのか!?」

ス「怪我してるからこう言ってんだろが!!それに重症だ!早く連れてけ!俺は薬草が間違ってないかとこの人の事話してくるから!後は頼んだぞ!!」

鮭「え!?ちょ待っ!?…えぇ…?まぁ急ぐか…」(この人…流石に軽すぎねぇか?それに細い…通りでスマイルが運べたわけだわ…)
ではまずスマイルの方からいこう。スマイルはNakamuを探しに皆が使う談話室に向かう。談話室の扉を開けると、ちょうどNakamuがいた。どうやらきりやんもいるらしい。スマイルはNakamuに要件を話し始めた。
ス「ハァ…ハァ…Nakamu!」

Na「んぇ!?…スマイル?どうしたの?」

ス「これ、薬草間違ってないか確認しに来たんだよ。」

Na「あぁ…薬草ね、見せて……うん、これで間違ってないよ。きんときの所に持ってっていいよ。」

ス「分かった。」

kr「というか珍しいね、スマイルがそんな大急ぎで来るなんて。」

ス「あぁそうだ…なぁNakamu、きりやん」

Na「?何?」

ス「実は…森の中で倒れてる人見つけて…怪我も酷かったから連れて帰ってきたんだ。」

kr「え…怪我が酷いって…その子は今医務室にいるの?」

ス「あぁ、俺が帰ってきた時ちょうどシャークんがいたから頼んでおいた。」

Na「その子の様子見た方がいい?」

ス「…どっちでもいいけど…」

kr「とりあえずその子の怪我の具合によるかな…でも心配だから見に行った方がいいかも。」

Na「じゃあ見に行こ。」
様子を見に行くと決断した3人は医務室へと足を運ぶのであった。
時間を少し遡り、スマイルから青年を預かったシャークん。彼は今医務室へと早足で向かっている。医務室につくときんときの他にコンタミ、てんてんの2人もいた。きんときはスマイルじゃなくてシャークんが来たこと、それと知らない青年を背負ってきたことに驚きを表していた。
kn「あれ?シャークん?スマイルじゃないの?ってかその人誰?」

テン「シャークんやっほ〜」

コン「ってかその人怪我してる?」

鮭「あぁもぉ!質問は後でスマイルに聞いて下さい!!きんとき!!この人怪我やばいから手当てよろしく!!」

kn「えぇ!?わ、分かった!!」
そう言うときんときは青年を連れて医務室の奥へ行ってしまった。シャークんはうぅ…と医務室のソファーに項垂れる。それを他2人は宥めていた。
鮭「あぁ…疲れた…」

コン「お疲れ様…(汗)」

テン「なんか飲む?」

鮭「あぁ…じゃあ珈琲お願いします…」

テン「了解〜」
3人が医務室でくつろいでいると先程談話室にいた3人が入ってきた。
Na「あ、てんてんさんコンタミさん、こんにちは。」

二人共「「こんにちは〜」」

ス「あれ?シャークん、あの子は?」

鮭「?…あぁ…きんときが治療してる…」

ス「そう…というかなんでシャークん…なんでそんな項垂れてんの?」

鮭「ここに来る途中色んな人に捕まったから(早口&即答)」

kr「あぁ…なんか…お疲れ様です…(汗)」
多分シャークんが言う『色んな人』とはここにいない我々だ国の幹部の人だろう。まぁそんなこんなで彼らは雑談をしているときんときが戻ってきた。
kn「あれ?Nakamu達もいたの。ヤホ、後スマイル〜薬草くれ〜(笑)」

ス「あぁ、はい」

kn「あざっす。」

Na「ねぇきんとき〜怪我してる子っ大丈夫なの?健康状態とか…」

kn「……」

kr「きんとき?」

kn「正直なところそんなに良くはない。昨日あのまま倒れてたせいか体も弱ってるし…衰弱してた。もしあのまま後数分間倒れてたら…死んでいたかもしれないってくらいやばい状態。」

テン「そんなに酷いの…?」

kn「結構…」

kr「そう…」
この場にいるメンバーの人達は皆落ち込む…というか心配の表情を浮かべていた。たとえ同じ軍の人じゃなくても、彼も立派な人間だから彼らは心配の意を表すのだ。そして彼らは青年が起きるのを待とう。と決め青年が起きるまできんときとスマイル以外は談話室、きんときとスマイルは青年が寝ている医務室で待つことにした。
…ふとぴくとが目を覚ます。ここは何処だ?ぴくとは今知らない部屋にいる。天井も壁も真っ白な無機質な空間、だが目の先には薬などが沢山置かれている。どうやらここは医務室のようだ。ぴくとは体を起こそうと動くが体に激痛が走り唸り、更には手を滑らせ寝ていたベッドから落っこちてしまった。
ぴ「…?」(ここ…何処?…確か僕…貴族から逃げて…確か…あ…)

ぴ「そうだ…YASU君…助けに行かないとっ…っ!?痛った!!…ってうわっ!?」(ベッドから落ちる)

ぴ「っ〜…!!痛い…(泣)」
ぴくとがガタンッ!!と大きい音を出して倒れたせいか医務室の扉がガラリッと開く。そこにはぴくとより年上っぽい人がいた。ぴくとは誰?と思ったがそれどころではないらしくその人はぴくとに駆け寄り転げ落ちたけど大丈夫?と心配してくる。
???「(ガラッ)なんの音?…って大丈夫ですか!?怪我悪化しますからベッドの上で大人しくしててください!!」

ぴ「あ…ごめんなさい…」

???「謝らなくても大丈夫ですよ。とりあえずベッドに戻って下さいっと…」(ぴくとをベッドに戻す)

ぴ「ありがとうございます…あの…お名前聞いても良いですか?」

kn「あぁ、俺はきんときって言います。よろしくお願いします。」

ぴ「僕ぴくとって言います…あの助けて頂きありがとうございます。」

kn「そんな感謝されるほどじゃ…(笑)でもぴくとさんを見つけたのは俺じゃなくて俺の仲間のスマイルって奴ですよ(笑)お礼を言うならスマイルに…」

???「でも治療したのはお前だろが(バシッ)」

kn「痛っ!?なんで叩くのかな!?やめてよ!」

???「すまん手が滑った」

kn「Nakamuに頼んで仕事増やしてもらうからな」

???「謝るからそれだけはやめてくれ(切実)」

ぴ「えっと…そちらの方は…?」

ス「あぁ、申し遅れました。俺がスマイルです。よろしくお願いします。」

ぴ「あ、ぴくとです…助けて頂きありがとうございました。」

kn「あのぴくとさん、実はここ他にも人が沢山いるんですが…挨拶出来ますか?」

ぴ「あ…はい…大丈夫ですよ(笑)」

ス「じゃあ俺背負うから」

kn「スマイル背負えるの?(笑)非力なくせに(笑)」

ス「背負えるし!…じゃあぴくとさん背負いますけど大丈夫ですか?」

ぴ「あ…はい、ありがとうございます。」

ス「いえいえ…っしょ」(ぴくとを背負う)

kn「じゃあ行きましょうか。」

ぴ「はい…」
そう言われぴくとはスマイルに背負われたまま医務室を出て『会議室』と書かれた部屋にやってきた。
kn「白尾軍医療担当のきんときです。倒れてた青年が起きたので連れてきました。」

???「入っていいゾ。」

kn「はい、失礼します。」

ス「失礼します…」
スマイルときんときが入った会議室は20人近くの人が沢山いた。その数にぴくとは驚きを隠せずにいた。
ぴ「…(人数が多いなぁ……っ貴族…YASU…君…っ…!!)」ギュッ(スマイルの服を少し強く掴む)

ス「…?ぴくとさん…?どうしました?((ボソッ))」

ぴ「…あ…なんでもないです…(笑)((ボソッ))」

「立ち話もあれなので座って下さい。」

kn「あ、はい。スマイルぴくとさんをこっちに」

ス「ん。ぴくとさん、立てますか?」

ぴ「あ…大丈夫です…わっ!?」(転びそうになる)

ス「ちょ!?…だ、大丈夫ですか!?」(支える)

ぴ「あ…ごめんなさい…大丈夫です(笑)(恥ずかしい…(笑))」
ぴくとを椅子に座らせて金髪で赤目の男性?が話始める。
「まず自己紹介からしていくか」

グ「俺はこの『我々国』の総領、グルッペン・フューラーだ。よろしくだゾ。」

トン「俺は我々国書記長のトントンと申します。」

オス「はじめまして〜我々国外交官兼武器管理部副隊長のオスマンめう〜よろしくめう〜」

鬱「どうも〜我々国情報管理部副隊長の鬱だよ〜大先生って呼ばれてるよ。」

ヒト「我々国食物管理兼戦闘幹部のひとらんらんだよ。長いからひとらんって呼んでね。」

コネ「我々国戦闘幹部のコネシマや!!よろしくな!」

シャ「同じく我々国戦闘幹部のシャオロン、よろしく。」

ゾ「我々国戦闘幹部隊長のゾムやで!よろしく頼むわ!」

ロボ「我々国情報管理部隊長のロボロやで、よろしく。」

ショ「我々国戦闘幹部のショッピです。よろしくお願いします。」

チ「はじめまして!我々国戦闘幹部のチーノと申します。」

兄「我々国武器管理部の兄さん。よろしくな。」

し「我々国医療系医務係のしんぺい神だよ〜よろしくね。」

トン「次ワイテさんどうぞ笑」

「あ、はい(笑)」

Na「えっと『白尾軍』総合隊長のNakamuです。よろしくお願いします。」

Br「白尾軍戦闘担当のBroooockで〜す。よろしく〜」

鮭「白尾軍戦闘担当のシャークんです。よろしくお願いします。」

kn「さっきも挨拶したけど白尾軍医務担当のきんときです。」

ス「白尾軍情報管理担当のスマイル…よろしくお願いします。」

kr「白尾軍武器管理兼Nakamuの補佐役、きりやんです!よろしくお願いします。」

「じゃあ次俺らいきまーす。」

T「『南集軍』総合隊長のTつぐです!よろしくお願いします!」

kc「南集軍戦闘担当のKCです!!よろしくな!」

け「南集軍戦闘担当のけいたです。よろしく。」

熊「南集軍外交官兼Tつぐの補佐役、まっちゃんです!よろしく!」

M「南集軍武器管理担当のM君です。よろしくね。」

テン「南集軍医務担当のてんてんです!!よろしく〜!」

ロック「南集軍情報管理担当のロックです。よろしくお願いします。」

「最後俺らいきまーす!!」

ら「『青鬼軍』総合隊長のらっだぁです!!よろしくね〜」

金「青鬼軍戦闘担当兼らっだぁの補佐役、ばどきょーです。きょーさんって呼んでかまへんからな。」

緑「…青鬼軍情報管理担当の緑色…よろしく…」

コン「青鬼軍外交官のコンタミです。よろしくね。」

レウ「青鬼軍医務担当のレウクラウドです。長いからレウさんで良いよ。よろしくね。」

鯖「青鬼軍情報管理兼武器管理担当の近海の鯖です。鯖さんって呼んで構わないからね。よろしく。」

ぴ「…あ!えっと…僕ぴくとはうすって言います…ぴくとって呼んで下さい…よろしくお願いします。(ペコリ)」

グ「よろしく頼むゾ。なぁぴくと?」

ぴ「は、はい…」

グ「聞いて申し訳ないが、何故ぴくとは森の中で怪我だらけで倒れていたのだ?」

ぴ「………それは…」
グルッペンの質問にぴくとは言葉を失う。自分が魔法持ちだから逃げてきた。なんて言ったらこの人達も僕を実験道具として使うんだ。それが怖くてぴくとは話せなかった。それを見抜いたかのようにグルッペンは質問を変えた。
グ「…ふむ。それでは質問を変えよう。まずぴくとはどこの国出身なんだ?」

ぴ「…クスランカ・コーマディス国です…」

グ「クスランカ国か…次にぴくと、クスランカ国の決まりは知ってるか?」

ぴ「はい…『15歳以上からは必ず戦争に出なければならない』」

グ「そうだ。ぴくと、お前は何歳だ?」

ぴ「…16です」

グ「…お前は戦争に出たことがないな」
いきなりの発言にぴくとは動揺する。何故ぴくとが戦争に出てないことが分かった?どの場面?ぴくとが頭を整理しているとグルッペンが話し始める。
グ「…傷が見当たらない」

ぴ「え?」

グ「普通1年間位戦争に出ていたら古傷とかが目立っても可笑しくないだろ?」

トン「確かに…ぴくとさんには古傷が見当たらへんな…」

ゾ「…ん〜…まぁトントンの言う通りやな。でも今してる包帯とかで見えへんってのもあるやろ?」

kn「いや、ゾムさん。こっちから言うのもあれですけど、ぴくとさんの体に古傷は見当たりませんでした。」

ゾ「でも…あ、そっか、きんときさんはぴくとさんの手当したから分かるんか…」

kn「えぇ。手当している時もほとんどが新しい傷ばかりでした。なのでグルッペンさんの言う通りかと…」

グ「…そこの所どうなんだ?ぴくと。」

ぴ「………お二人の言う通りです。僕は戦争に出た事がありません。」
ぴくとの発言に周りがザワつく。グルッペンはそれでもぴくとに質問し続けた。そして最後に、グルッペンは最初に言った質問をする。
グ「ふむ…それじゃあ最初の質問に戻るぞ…何故ぴくとは怪我だらけで森の中に倒れていたのだ?」

ぴ「…逃げてたんです。」

コネ「逃げてたって…何からや?」

ぴ「…a国の貴族からです。」

レウ「a国の…貴族…」

ぴ「あまり詳しくは話せませんが僕はとある孤児院で暮らしてたんです。ですがa国の貴族がいきなり僕の家を襲いだして…僕と僕の友人…YASUって子なんですが…僕とYASU君だけで逃げました。でも逃げてる時に僕が銃弾を受けてYASU君はそれでも僕と逃げてくれました。けど国と国との境界線の崖に乗り移る時にYASU君が『一緒には逃げれない。ごめんね』そう言って僕を反対の崖に投げたんです。そこからはYASU君の事は分かりませんが……逃げてると信じてたいです…ね…」
そうボソリと呟くぴくと。『逃げていてほしい』その願いがぴくとの心を埋めていく。そんなぴくとを見ていた彼らだが彼らにだって沢山…数え切れないほど辛い過去がある。目の前で家族を失った者や自身の手で殺してしまった者もいるのだ。いや、今これを語るべきではないな。そんなぴくとだがグルッペンがある提案をぴくとに申し出た。
グ「…なぁぴくと。」

ぴ「はい。」

グ「…俺達の仲間にならないか?」

ぴ「え?…」

オス「ちょ!?グルッペン!?」

Na「グルッペンさん!?何故!?」

グ「まぁ話を聞いてくれ皆。俺らは今とある計画を立てているのだ。」

ぴ「計…画…?」

グ「あぁ…その名も……

『魔法持ちの解放』」

ぴ「魔法持ちの…解放?」

グ「ぴくと以外の魔法持ちの人全員a国へ連れていかれたのだ。だからa国の王を倒し、連れ去られてしまった魔法持ちの人達を助けようという作戦なのだ!!…だが魔法持ちでは無い我ら一般王国の者が立ち向かっても無意味…そこでぴくと、お前だ。」

ぴ「ぼ、僕!?」

グ「あぁ、お前の力が借りたいのだ。大丈夫、借りるからと言って悪用はしないゾ、安心しろ。」
本当に僕なんかが助けられるのか…ぴくとには不安が沢山あった。だが僕の力で他の魔法持ちが助かるのなら…とぴくとは考える。もし悪用したらそこで始末すればいいじゃないか。考えては行けない。助けてもらったのに、でも今の状況はこう考えるしかないとぴくとは思うのだ。
ぴ「…分かりました。」

グ「それは良かったゾ「ただし」ん?」

ぴ「僕の願いも聞いてください。」

グ「…分かった。言ってみろ。」

ぴ「……僕の友人…YASUを…YASU君を探すのを手伝って下さい。お願いします。」
ぴくとは頭を下げグルッペンに一緒に探してほしいとお願いする。
グ「分かった。そのYASUという青年も一緒に探そう。皆の衆今の話を聞いて反論する者はいるか?いたら今ここで発言の権利を渡すゾ。」
グルッペンの発言に誰も反論する者はいなかった。ぴくとは少し安堵し気を少しだけ緩めた。
グ「それじゃあ、これからよろしくな。ぴくとはうす。」

ぴ「こちらこそよろしくお願いします。グルッペンさん。」
グルッペンとぴくとが握手を交わすとその場にパチパチパチという拍手音が鳴り響く。






















今後ぴくとが彼らに見せる選択は喜劇を生むのか悲劇を生むか…





































_それは彼らにしか分かない物語である_

























_続く_