ぐくに手を引かれ
連れてこられたのは空き教室。
「ぐく?」
そう言うとぐくは
弱々しい声で
🐰「ごめん…」
と言った。
🐰「さっき…怖かったよな。ごめんな」
さっき…
あまりにも急すぎて
ついさっき起こったことを忘れてしまっていた
さっきあったことを思い返す
『あなたを取り返しに来た…』
『もう遅いかもしれない。いや、確実に遅くなった。でも僕はあなたのことが好きなんだ』
顔が熱くなる
あぁ、こんなこと言われてたんだ
思い返すと恥ずかしい
🐰「ねぇ、前。僕のこと好きだったってほんと?」
好き…
だった、?
「ううん、好きだったじゃない。私、今もぐくのこと好き」
そう言うと
ぐくの顔はあからさまに明るくなった
そして抱き締められる
🐰「ねぇ、ごめん。僕もあなたのことが好きだ」
🐰「…僕と、付き合ってください」
___________
なんと!
『隣の家のじょんぐく君に彼女ができたそうです。』
すべてのデイリーで
17位になりました!
ありがとうございます!!!
これからも頑張りますね!
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!