私の背中に強く回された手は
少し震えているようだった
だから私は
ゆんぎおっぱに抱きつくのをやめ、
手を繋いだ
「ごめんねゆんぎおっぱ。気づかなくて」
🐭「大丈夫。俺にとっちゃ気づかれた方が嫌だよ」
そう言ってふふっと笑う。
まあとりあえず
良かった…
なんて思っていたも束の間
🐭「で、さっき言ったこと忘れた?」
さっきあった出来事を思い出す
🐭『俺もお前が好きだ』_
その瞬間
私のかおが熱くなるのがわかった
🐭「まあ、返事はわかってるけどな」
「うん、ごめん…」
「私はぐくが好き」
そう言うとおっぱは
今まで私に見せたこともない顔で微笑む
🐭「そっか。あなた」
🐭「幸せになれよ?笑」
なんて別に結婚するわけでもないのに
こんな言葉を投げ掛ける
「もう、幸せだよ」
そう言うとおっぱはまた
嬉しそうに。でも少し寂しそうに笑った
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。