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🐰「僕の好きな人誰だと思う?」
な、なんでそんなこと私に聞くのよ
わかるわけない
「え、そんなの。知らないよ」
すると
頬に生暖かいものがつたった気がした
🐰「あなた??大丈夫??」
🐰「なんで泣いてるの?」
「え…」
🐥「あなた!!」
「え?」
🐥「なんで泣いてるの」
じみんは怒っているようだった
そして溜め息をつき
🐥「じょんぐくくん、何したの?」
🐰「な、なにもしてないはず。」
🐥「ふーん、そっか。」
そう言ってわたしの手を引いた
「じみん??ど、どこいくの?」
🐥「黙ってついてきて?」
「う、うん、」
ついた場所は屋上だった
🐥「ねえ、あなた。二人でさ後の授業さぼっちゃおっか!」
「え、え、うん。」
なんで急にそんなことを…??
それにじみんは頭良いからそんなことしないと思ってたのに
🐥「意外って思ったでしょ笑」
🐥「僕、あなたが思ってるほど真面目じゃないんだよー」
そう言って近づいてきたかと思えば
真剣な目付きになる
🐥「何されたの?」
その声はいつもより低く感じた
「な、なにもされてない」
🐥「そっかあ、」
そう言ってじみんは悲しい顔をした。
🐥「…じゃあ、なんで泣いてるの?」
「ぐくに、」
「僕の好きな人誰だと思う?って聞かれて…」
「もしかしたら私、ぐくのことまだ好きなのかも…」
🐥「うん、そっか。それで泣いちゃったか」
そう言って私をギュッと抱き締める
🐥「大丈夫、僕があなたに僕のこと好きにさせるから」
「…ごめんね。こんな彼女で」
🐥「ふふふ、とっても良い彼女だよ」
やっぱりじみんは優しい_
はやくじみんのことを好きになりたい
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。