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第1話

初めての出会い
222
2019/06/09 10:11
〇〇
〇〇
お母さん、お父さん行ってきます。
両親がいなくなってもう1年になる
今日も2人に手を合わせて家を出る
今は高校に行きながらせっせとバイトしている

〇〇
〇〇
お疲れ様でした〜
今日も夜遅くまでバイトをして家に帰る
そのいつもの帰り道…
〇〇
〇〇
え?
薄暗い路地裏から物音がしたかと思い目を向けると倒れている人がいた。咄嗟にかけよると
〇〇
〇〇
だ、大丈夫ですか?!
〇〇
〇〇
どうしよ、救急車っ!!
パシッ
スマホを取り出し救急車を呼ぼうとするとその手を掴まれた
〇〇
〇〇
いい、んなもん呼ぶな
掠れた声でそう訴える男の人…
〇〇
〇〇
で、でも!
少し触れると「ゔゔっ」っとうめき声をあげた
よくみるとその人は体中が傷だらけだった
とりあえず傷の手当をしなきゃ行けない。
必死な思いでなんとか男の人を立たせて支えながら家に向かった
ガチャガチャと慌てて鍵を開けてなんとか男の人をソファに座らせた
慌てて救急箱を取り出し体中の怪我を手当した
傷口を消毒するとまた「ゔっ」と苦しそうな声を上げた
〇〇
〇〇
すみません、もう少し…
手当が終わる頃には男の人はすやすや寝息をたてていた
そのままソファに横にさせ自分もお風呂に入り眠りについた
朝いつものように目覚ましの音で目が覚める
〇〇
〇〇
(あ、あの人大丈夫かな…)
急いでリビングに行けばまだすやすやと眠っていた
朝ごはんを作っていると
〇〇
〇〇
あ?ここどこだ?
物音で起きたのか男の人は今の状況を飲み込めていないようだった
〇〇
〇〇
あの…大丈夫ですか?
〇〇
〇〇
誰だお前
〇〇
〇〇
あ、えーっと昨日手当したものです…
〇〇
〇〇
え、あぁ
男の人は自分の体を少し見渡したあとに
〇〇
〇〇
ありがとう助かった
とお礼の言葉を言ってくれた
〇〇
〇〇
あ、朝ごはん出来たので、その、どうぞ
〇〇
〇〇
いいのか?
〇〇
〇〇
もちろんです!あ、苦手なものありましたか?
〇〇
〇〇
や、ねぇ。いただきます
きちんと手を合わせて食べ始める
〇〇
〇〇
昨日はその、助かった。あと迷惑かけて悪かった。
〇〇
〇〇
や、あの、迷惑なんて!全然大丈夫です!
〇〇
〇〇
あ、あのお名前聞いてもいいですか?
〇〇
〇〇
あぁ、俺は
ユンギ
ユンギ
ユンギ…ミンユンギ

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