第13話

LOVE 9%
202
2026/03/03 03:13 更新





深夜の

タワマンの

エレベーター内。





残業を終えた

限界社畜のあなたのニックネームと、

深夜パトロール帰りの

爆豪勝己が

偶然乗り合わせた。







(なまえ)
あなた
かっちゃん……
(なまえ)
あなた
好きです、付き合って……
爆豪勝己
爆豪勝己
声が小せェよ。
爆豪勝己
爆豪勝己
ついに限界かテメェ
(なまえ)
あなた
はい……
(なまえ)
あなた
もう、
立ってるのもやっと……で……





ガクッ))






睡魔と疲労で

あなたのニックネームの膝から力が抜け、

エレベーターの壁に

頭をぶつけそうになった、

その瞬間。






爆豪勝己
爆豪勝己
っとに、危ねェな!



グイッ、と

力強い腕が

あなたのニックネームの肩を引き寄せた。






ドンッ))





あなたのニックネームの顔が、

爆豪の

分厚く固い胸板に

すっぽりと埋まる。







(なまえ)
あなた
あ……う



鼻をくすぐる、

彼特有の

キャラメルのような甘い匂い。







そして、

あなたのニックネームの耳元で

ダイレクトに

鳴り響く音が一つ。





ドッドッドッドッ……!))





(なまえ)
あなた
( えっ……。やけに早い、 )
(なまえ)
あなた
( 、この心音……まさか )




いつもなら即座に

「抱きしめられた! 結婚!」と

ふざけるところだが、

あまりの密着度と

男らしい体温に、

あなたのニックネームの顔がカッと熱くなった。







(なまえ)
あなた
( うわ、どうしよう。 )
(なまえ)
あなた
( なんか本気で
   ドキドキしてきた……! )




恐る恐る顔を上げると、

爆豪は

そっぽを向いていた。







しかし、

その金髪から

覗く耳の先まで、

茹でダコのように

真っ赤に染まっている。





(なまえ)
あなた
……かっちゃん?
爆豪勝己
爆豪勝己
……んだよ
(なまえ)
あなた
心臓、
すっごい鳴ってますけど
爆豪勝己
爆豪勝己
うるせェ!! 
爆豪勝己
爆豪勝己
テメェが急に
倒れっから驚いただけだわ!
(なまえ)
あなた
でも、耳も真っ赤……
爆豪勝己
爆豪勝己
見んな!!




いつもならすぐに

突き飛ばしてくるはずなのに、

爆豪の腕は

あなたのニックネームの肩を

ホールドしたまま、

離そうとしない。





爆豪勝己
爆豪勝己
……すぐ15階に着くから。
爆豪勝己
爆豪勝己
それまで、
大人しく寄りかかってろ
(なまえ)
あなた
え、
爆豪勝己
爆豪勝己
廊下でぶっ倒れられたら
面倒なだけだ!
爆豪勝己
爆豪勝己
勘違いすんな!



不器用すぎる気遣いと、

確かな腕の力強さ。





あなたのニックネームの心臓も、

爆豪のそれに

負けないくらい

激しく鳴り始めた。









チーン、と

到着の音が鳴る。






名残惜しそうに体を

離したあなたのニックネームは、

真っ赤な顔のまま、

それでも満面の笑みで叫んだ。



(なまえ)
あなた
かっちゃん、やっぱり好きです!
(なまえ)
あなた
責任取って結婚して!
爆豪勝己
爆豪勝己
 ムード
ぶち壊すなクソボケが!
(なまえ)
あなた
照れてるかっちゃんも尊い! 




お互いに

真っ赤な顔のまま、

15階の廊下に今日も

爆豪の怒号が響き渡る。







深夜にパトロールとか

ブラックかよ!!




(なまえ)
あなた
ていうか、
こんかいの話
書いてて思ったんんですけど
(なまえ)
あなた
かっちゃん
絶対にあなたのニックネームの
こと好きでしょ!?


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