🖤💚
【目黒side】
冠番組の収録日。
楽屋でメンバーと寛[くつろ]いでいると
💗「阿部ちゃん!阿部ちゃん!新しいゲーム見つけたんだー♪しない?」
佐久間くんが、鞄から何かを取り出した。
また新しいボートゲームを見つけて持ってきたみたいだ。
佐久間くんは、何か面白いものを見つけるとすぐ阿部くんに教えている。
💚「うん、いいよー」
💗「あんね!これこれ!面白そうでしょ!?(≧∇≦)」
阿部くんに許可をもらうと、隣に座っていたのに、更に距離を詰め、ぴったりくっついて座って、箱を見せている。
二人でゲームの箱を手に取って、箱の表紙をみたり…顔が近い…。
阿部くんもいつものことだから、嫌がることもなく、なんなら自分からも顔近付けてるし…。
それ見て俺が嫉妬するって気付いてないよね…。
💚「へぇ良いじゃん。みんなでやる?」
💗「やるやる!ま、その為に持ってきたけどねww」
佐久間くんは椅子から立ち上がると
💗「ねぇねぇ!ボートゲーム持ってきたけど、やる人ー?」
楽屋にいたメンバーに声を掛けた。
☃️「俺やる」「へぇ面白そー♪」
すぐに佐久間くんと阿部くんは囲まれてしまった。
気付くと全員集まってる。
ホントSnow Manって仲が良いよね 笑
あ、行くタイミング逃した…。
💚「目黒もやろよ」
行き場をなくした俺を見つけて、“おいで”と言うように自分の席の隣をポンポンと叩き俺を呼んだ。
それだけで、嬉しくて抱き締めそうになるけど、ぐっと堪える。
🖤「やる。どんなやつ?」
阿部くんの助け船に乗り、俺は自然を装い阿部くんの横に座る。
💗「お!みんな揃ったね!ww じゃあルール説明は…阿部ちゃん!お願いしまぁすっ!」
お決まりの佐久間くんの振りにみんなで笑ってしまう。
💚「なんで俺?!佐久間が持ってきたんでしょ!笑」
💗「いや!ここは、いつもの流れやっとくでしょ?ww」
これがいつのもSnow Man。
楽屋でも楽しく過ごせてしまうのが良いところだ。
楽屋でのゲームも楽しみつつ、収録も無事に終わり、今日の仕事は全て終わった。
☃️「「お疲れ様ー」」
それぞれ荷物をまとめると、楽屋を出ていき帰っていく。
俺も荷物まとめ終わったけど…阿部くんは終わったかな?
💗「阿部ちゃん、一緒に帰る?」
佐久間くんが、声を掛けたけど、阿部くんは時計を見る振りをして俺をチラッと見る。
💚「ごめん、今日は予定あるんだ」
💗「分かった、じゃお疲れ様ー」
💚「うん、お疲れ様」
楽屋には、俺と阿部くんの二人きりになった。
やっと恋人との時間。
🖤「帰ろっか。俺んち来るよね?」
💚「…うん」
二人並んで他愛ない話をしながら街中を歩いていると、あっという間に俺のマンションまで着いていた。
楽しい時間って過ぎる早いよな…。
🖤「どうぞ」
扉を開け、阿部くんを部屋に促した。
💚「お邪魔します…」
🖤「緊張する?」
💚「ま、まぁね…」
🖤「初めてじゃないのに 笑 可愛いね 笑」
💚「からかうなよ…!」
🖤「ふふ 笑 さぁ入って」
扉を閉めると、そこは完全に二人だけの空間になる。
🖤「亮平、何飲む?」
リビングに着き、手を洗いながら聞く。
💚「…取り敢えず…水…かな」
いつもメンバーの前でも “ 阿部くん ” 呼びをしているから、急に呼ばれると照れるらしい 笑
でも、これは二人で決めたこと。
メンバーにも、俺たちが付き合っていることはまだ話していない。
だから、名前呼びは二人きりの時だけ。
主にどちらかの家に行ったときだけ。
“ 楽屋や外食中とか、どこで誰が聞いてるか分からないからたダメ!”
と言われてしまったら引くしかないよね。
俺はバレても良いんだけど、亮平はホントに恥ずかしがり屋さんだから 笑
💚「あ、目黒。俺も手を洗いたいから洗面台借りるね…!」
これは、逃げたな 笑
頭は良いのに、恋愛に初心な亮平。
名前呼びも未だに慣れてなくて、赤面する時もあって…それがまた可愛いんだよね。
一人でテンパって、見てて飽きない 笑
俺は、棚からグラスを二つ、冷蔵庫から水とついでに酒も出す。
グラスに水を注ぐと、目に付いたストックしてたおつまみも一緒にテーブルまで運んだ。
💚「あ、ごめん。ありがとう」
手洗いから帰ってきた亮平は俺の横に座る。
🖤「全然。じゃあ乾杯しよ?」
💚「うん。お疲れ様、乾杯」
🖤「乾杯」
一口水を飲むとゆったりとした気分になる。
隣には可愛い恋人がいて幸せに浸る。
けど、何か違和感がある。
🖤「ねぇ、亮平。何で少し距離あるの?」
💚「そんなことないよ」
🖤「そんなことある。佐久間くんにはぴったりくっついてるの俺見たよ」
💚「ぴったりって…。そんなに近かった?」
🖤「近すぎるくらい。俺、嫉妬してたから」
💚「そうなの?佐久間との距離なんてあんなもんだよ?」
🖤「亮平。亮平は俺の恋人だよね?」
💚「…そ、そうだよ?」
あ、“ 恋人 ” って言われて恥ずかしいんだ 笑
顔が赤くなった 笑
🖤「じゃあ、もっとこっち来てよ」
俺は亮平の腰に手を回すと自分の方へ引き寄せた。
💚「うわっ…!」
🖤「これくらいじゃないと俺、寂しいよ?」
💚「め、目黒!近い!」
あぁ、また顔が赤くなった 笑
ホントに初心で可愛いな。
🖤「亮平。今は二人きりだよ。俺の名前目黒じゃない」
💚「うっ…」
🖤「呼んでよ。」
💚「う~…」
赤面しながら、まだ羞恥心と戦っている。
早く呼んでほしいな。
🖤「キスするよ?」
名前呼ぶより恥ずかしいんだよね?笑
💚「れ、蓮」
🖤「やっと呼んでくれた。もう一回」
💚「蓮」
🖤「目を見て」
💚「蓮」
🖤「良くできました♪」
チュッ
💚「んっ!…結局するんじゃん…」
🖤「好きな人とはしたいでしょ?」
💚「…ストレートに言うなよ…」
🖤「亮平、恥ずかしがって可愛いね♪」
でも、今からもっと恥ずかしいことするって知ってるよね?
俺の家に来たってことは。
🖤「亮平、大好きだよ」
溢れる気持ちを伝えると
💚「俺も…蓮。もう一回キスして」
勇気を出して言ったんだろうな。
目が少しウルッとし、上目遣いで俺を見つめた。
あざとい警察出動です!
🖤「あぁ!もう!可愛すぎる!!」
俺は亮平をお姫様抱っこし、ベッドへと運んだ。
終わり
阿部ちゃん、お誕生日おめでとうございます!!
素敵な一年になりますように♪
めめあべ好きなので…///
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!