第3話

過去2
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2019/05/12 11:42
 ウォヌとの秘密を2週間ほど続けた辺りだった。当たり前になりつつあったこの関係性に亀裂が入る。

午前五時くらいだっただろうか、その日はいつもより遅くウォヌの部屋に入った。

僕はあの出来事からウォヌに特別な感情を抱き出していた。ほかのメンバーとの会話を聞くと嫉妬心が湧いて、僕と話してくれると喜びに溢れた。この感情はきっと恋だろう。

そんな諸事情もあり、ウォヌには勝手に独占欲が働いた。独り占めしたい。目の前にいるこの人を。ひとつ屋根の下で僕以外のヒョンにならない保証もないのに。1度考え出すと止まらないのが僕の癖だ。

いつもより激しめにキスをする。苦しいと僕の肩を叩くのも無視して続けた。それが不味かった。ギィ…と音を立てドアが開けられる。ハッとして目を向けると驚いた顔をして、ドギョムが立っていた。

「…な…にしてんの 二人とも」

顔中の血が引くのがわかった。見られたくない場面を、見られたくない人に。これからの活動に支障をきたすかも。しかも僕の都合で。

『キス。女とじゃないから問題ないだろ。』

そういう事?ヒョン そんな軽いことだったの?少なくとも僕は…

ドギョムか去った後静かにウォヌに問う。

「ウォヌヒョン…さっきの本心なの?」

『え? あぁ さっきのね』

「早く。」

ウォヌへの気持ちがあるだけにまくし立て口調になってしまう。

『さぁ? どうだろうね』

その一言で僕の中の何かが切れた。

「僕は…ウォヌヒョンにとってその程度の人間なんですか? ここまでしといてただのメンバーだって言えるんですか?僕は…俺はあんたの事が好きなんですよ!」

言うだけ言って部屋を飛び出す。自分の部屋に飛び入り、同室のウジに心配されるがそんなの聞こえなかった。ウォヌが追いかけてくる気配はない。それにもまた苛立つ。

ー俺はこんなに好きなのにー

その日メンバーに不思議がられたのは言うまでもない。

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