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2019/05/12

第2話

過去1
 デビューして間もなく、前日の寝不足が原因でレッスンに大遅刻してしまった。これから気を引き締めなければならない時期の失態に、ひどい焦りを感じた。それで早起きを心がけるようになった。どんなに疲れてても、ステージに心残りがあっても、よく食べてよく寝て翌日のレッスンに備える。お爺だなんだって言われるけど、夜更かしをしていた頃より、ずっと頭は冴えるし、やる気も違う。

始めた当時は、練習室にいって歌やダンスをしていたけど、過度な練習は怪我の原因になるので、程々に切り上げる。

そんな生活に慣れたある日、例の如く早く起きた僕は、ウォヌの部屋の忘れ物に気づいた。

ーしばらく起きないだろうし
静かに入って取ってこよー

物音に細心の注意を払い、中に入る。探し物は案外すぐに見つかった。けどすぐにその場から離れなかったのは、朝日に照らされたウォヌがあまりに綺麗だったからで。例えるなら…天から降りてきた、そんな感じ。

理性が働くのがわかる。男相手にまさか、
と思っていた自分に見せたい。この人がどれだけ美しいか。心の中の欲がドンドン音を立てる。まずいと気づいた時には遅く、彼の頬に手を添え、顔を近づけていた。

瞬間、ウォヌが唸り、目を開けた。

『ミ…ンギュ?』

「あ…起こしちゃいました?ほっぺに睫毛が
付いてたんで、取ろうと思って。」

バックバクの心臓を必死に抑える。目的を終えたように誤魔化し、顔を離す。すると…

『ミンギュ。ちょっと』

眠そうな声で僕を呼ぶウォヌ。

「なんですか?」

完全に気を抜いた口にキスをされた。思わず大声を上げそうになったのを、隣のジュンに気づき囁き声に変える。

「な!!…にするんですか ウォヌヒョン」

『さっきの。こうゆう事だったかなって』

ニヤリと笑って伸びをする彼に呆れ顔を見せながら、内心嬉しかったのは間違いない。

彼がなんであんなことをしたのか不思議だったけど、世界が目覚める前の2人の秘密はその日から回数を重ねて行った。