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第8話

初めて

泣きながら、話した。

予鈴が鳴ったことも気が付かなかった。

一ノ瀬くんは悲しい顔をして私にこう言った。

宙「頑張ってきたんだな。」

ずっと言ってほしかった言葉。

ひまり「なんで優しいの」

宙「なんでって、」

ひまり「今の一ノ瀬くん優しくて、もっと泣いちゃいそうじゃんかあ」

宙「泣いていいよ。我慢してきたんだろ、ずっと」

私は一ノ瀬くんから抱きしめられた。

初めて家族以外の男の人から抱きしめられた。

一ノ瀬くんは暖かくて、大きくて、いい匂いがした。

ひまり「いい匂い」

宙「変態かよ」

ひまり「えへへ」

一ノ瀬くんはどんな顔してるんだろ

私が顔を上げようとすると一ノ瀬くんが私の目を手で隠した。

ひまり「??」

宙「見ないで」

私はまた一ノ瀬くんの胸に顔をつけた。

ひまり「私、一ノ瀬くんに初めてのことたくさんされてる」

宙「初めて?」

ひまり「こうやってぎゅーってされるのも初めて」
「男の子と2人っきりで話すのも初めて」
「あと、男の子の中でちょっとカッコイイなって思ったのも初めて」

宙「ひまり、それ本気で言ってる?」

ひまり「うん」

宙「ふーん」

あれ、なんかいつもの意地悪一ノ瀬くんに戻った感じが、

一ノ瀬くんは私の肩を掴んで、私の目を見てこう言った。

宙「俺がひまりの初めての彼氏になろうか?」

この人、本気なのか
一ノ瀬くんは八重歯を見せて笑った。

ひまり「遠慮しときます。」

宙「はあ??」

一ノ瀬くんは悔しそうに立ち上がって手を出した。

宙「ほら、行こう」

ひまり「うん」

私は一ノ瀬くんの手を取って立ち上がった。

宙「いやー、授業サボっちゃったなあ」

私の前を歩く一ノ瀬くん。

抱きしめられたとき、少しだけ、顔が赤い一ノ瀬くんが見えた。

これは一ノ瀬くんには秘密ね



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