第25話
私がプリンセス??
担任「今から文化祭について話すぞ」
クラスメイト「文化祭!!」
クラスメイト「えー!楽しみ!!」
宙「なにすんの?」
そらくんが私に顔を近づけて聞いてくる。
私は自分の気持ちを知ってから、胸がきゅーっとなって、そらくんの顔を見れなくなった。
ひまり「なにするのかな、」
私が翔ちゃんを見ながら答えると、そらくんが私の肩をトントンと叩いた。
宙「なあ、なんでこっち見ないの?」
ひまり「な、なんでもないよ」
担任「まず、文化祭は2日間ある。1日目は、各クラスのステージ発表。2日目は模擬店を出せる。2日目の夜は、後夜祭があるぞ。」
クラスメイト「ステージ発表と、模擬店ってなにするの?」
担任「それを、級長中心に話し合ってほしい。」
級長「じゃー、まずステージ発表から。」
クラスメイト「ステージ発表かー、なにしよう。」
クラスメイト「劇とか面白そうじゃない!?」
クラスメイト「面白そう!」
級長「なんの劇がいいかな?」
クラスメイト「んー、」
クラスメイト「白雪姫、私好きだな」
クラスメイト「白雪姫いいやん!」
級長「うん、面白そう!」
宙「誰がどの役すんのー」
クラスメイト「やっぱ、白雪姫の役はー、」
ひまり「え?」
みんなからの視線が私に集まる。
そらくんは私がおどおどしているのを見て笑った。
ひまり「私が白雪姫?!」
級長「成宮がよければ」
宙「いんじゃない??お似合い」
そらくんは八重歯を見せて笑った。
ひまり「じゃ、じゃあ、王子様は?」
私の一言で隣の席の人に視線が集まった。
そらくんは、はあ?!っと言って立ち上がった。
私はおかしくて、笑うとそらくんはムッとした。
宙「俺、演技とか無理なんだけどー」
級長「ええー」
クラスメイト「お似合いだよね」
クラスメイト「美男美女だし」
クラスメイトがみんな頷いてる。
未羽「あ、でもさ、白雪姫ってキスシーンあるよ?」
クラスメイト「え!!ひまりちゃんと宙がキス!?」
クラスメイト「キャー!!!!」
クラスの女の子達が騒ぎだす。
私も、好きな人とのキスは恥ずかしすぎる。
宙「顔赤くなってんぞ」
そらくんは私の頭に手をおいた。
ひまり「そんなこと!」
私がそらくんを見て言い返すと、ニヤニヤしたそらくんの顔がある。
これは、なんかたくらんでるな、
宙「俺やるー、王子様」
級長「まじ?」
クラスメイト「え!!おまえキスすんの!?」
クラスメイト「やばやば!」
宙「しねーよ、キスしたふりでよくね?」
そらくんの一言でみんなが納得する。
私も安心していると、そらくんは私の耳元に顔を近づけた。
宙「ほんとにキスしてやろっかなあ」
ひまり「っ!!!」
ニヤニヤしたそらくんと、顔が真っ赤な私。
私もプリンセスになれるかな、
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