第6話
私の秘密(1)
宙「なにしてんの?」
一ノ瀬くんだ、、
なんか安心した。ホッとした。
ひまり「なんでもない」
私が下を向くと一ノ瀬くんが私の隣に座った。
宙「なんかあった?」
いつもとは違う。優しい声。
暖かい声。
ひまり「ねえ、聞いて」
____
私は京谷先輩のことを話した。
一ノ瀬くんは黙って頷きながら聞いてくれた。
一ノ瀬くんはしばらく喋らなくなって私が顔を覗き込むと、口を開いた。
宙「成宮って、恋とかしないの?」
ひまり「...うん、しないよ。」
「今までも、これからも、」
一ノ瀬くんはちょっとだけ辛そうな顔で言った。
宙「俺は恋をしないって言う成宮の気持ちがわからない。」
ひまり「私の気持ちなんかきっとわかんないよ」
私が苦笑いをしてそう言うと
一ノ瀬くんは少し怒ってこう言った。
宙「俺は知りたいよ、お前の気持ち。ひまりの気持ち」
私はこの時一ノ瀬くんなら話してもいいと思った。
きっと受け入れてくれる。
今までの悩みを一ノ瀬くんに話した。
「あのね」