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第38話

可愛くなりたい

後輩「ね!みてみて、宙先輩だあ」


後輩「ほんとだ、今日もカッコイイね」


後輩「いーなー、彼女さん」


後輩「まあ、勝ち目ないよねw」


今日も。

入学式から5か月が経った。季節は秋。

最近そらくんのファンが増えた気がする。

確かにそらくんは、カッコイイけど、

私はちょっと嫉妬してしまう。


宙「なにその顔www」


ひまり「我慢してるの、私は大人だって」


宙「あはは!!ぶっす!」


ひまり「はあ!?ふざけんなw」


私は笑って誤魔化した。

そらくんに言うべきかな。

後輩に嫉妬しましたって、

でも、恥ずかしいよ。



____放課後____


宙「ちょっと職員室行ってくる」


ひまり「じゃあ、昇降口で待ってるね」


宙「おう」


私は昇降口の隅で宙くんを待った。

スマホを見ていると、後輩達の声が聞こえた。


後輩A「今日にする?」

後輩B「大丈夫だよ!応援してるよ!?」

??「で、でも彼女いるじゃん」

後輩B「あんな人より桃の方が可愛いから!」

後輩A「そうそう、あの人顔いいけど性格悪そうだし」

あの子達私に気づいてないのかな。

胸が苦しくなる。


桃「でもぉ」

後輩A「あの彼女宙先輩の隣に居るのに、可愛くなろうとしてなくない?」

後輩B「それな?」

後輩A「桃の方が100倍努力してるし」


確かに、私可愛くなろうって思ったことなかった。

そのままの私を好きでいてくれるから。

宙くんに甘えてたな。

桃ちゃんっていう子、努力してて、可愛い。




後輩達はようやく私に気づいて、顔を青ざめた。


3人で私のところに来ると、後輩の1人が私の近くに来て話しかけた。


私はスマホをポッケに入れて、後輩の目を見た。


後輩A「先輩って、宙先輩と付き合ってますか」


ひまり「うん、付き合ってるよ。」


後輩A「じゃあなんで可愛くなろうとしないんですか!?」


ひまり「なんでって、」


後輩A「もともと可愛いからって、宙先輩の彼女なら努力するべきだと思います!」


ひまり「っ」


後輩A「ふふ、それ、寝癖ですか?」


私は急いで髪を隠した。

寝癖なんて気にしてなかった。


後輩A「彼女として、恥ずかしいですね」


私は下を向いた。


あーあ、私ほんと恥ずかしいなあ、



宙「ひまり」


私が顔を上げるとそらくんが泣きそうな顔で私を見ていた。


ひまり「そらくん」


宙「ひまり、おまたせ」


そらくんは優しく微笑んで、後輩のほうを見た。


後輩は後ずさりをする。


相当怒ってるだろうな。


後輩A「や、ち、ちがくて、」


後輩B「…」


桃「っ、、」


宙「俺の彼女が1番可愛いから。」


後輩A「でも!!」


宙「こーゆーの、もうやめてくんない?」


そらくんは怒った顔のまま、こっちを見て私の手を握った。


無言で私を連れて行く。



ひまり「そらくん、」


宙「大丈夫、俺が嫌われるだけだから。」


そらくんは笑った。


私は泣きそうになりながら、そらくんを見た。


宙「公園、行こっか」


2人でベンチに座る。


宙「はじめて喧嘩した時もここに来たね」


ひまり「うん、」


宙「元気出して、気にしなくていいよ」


ひまり「確かに、あの子達の言う通りなの。」


宙「うん。」


ひまり「私、努力してなかった。可愛くなろうとか、そらくんと釣り合えるようになろうとか思ったことなかった。
そらくんにずっと甘えてた。」


宙「そんなことないよ。」


ひまり「え?」


宙「ひまりは可愛いよ、俺の好きな人だもん。
無理して可愛くなろうとしないでよ、俺の心が追いつかなくなる。」


そらくんは照れ笑いした。


私は涙をこらえて笑い返した。


ひまり「私、そらくんの彼女はひまりしかいないって言ってもらえるように、頑張るね」


宙「うん、でも、ゆっくりでね??」


ひまり「ふふ、はい!」


宙「おう」


ひまり「そうだ、そらくんの好きな髪型って何?」


宙「俺はー、ショートが好きかも」


ひまり「ショートか、」


宙「あー、いや、ひまりのロングも好きよ?」


ひまり「わかった!!」


私は立ち上がってそらくんを見た。


そらくんは驚いた顔をして、また笑った。


今日の空は快晴です。



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