高2のクリスマスをそらくんと過ごし、あっという間に高校3年生の秋になった。
私達2人は専門学校の受験だったので、夏には受験が終わり、無事に合格をして、来年の春から2人暮らしをする。
そらくんは美容師の専門学校、私は教論になるための専門学校に進学する。
3年生になり、後輩が増えてもやっぱりそらくんはモテモテだ。
後輩「うちらのクラスにいけめん転校してくるらしいよ!?」
後輩「まじ!?」
後輩「しかも、帰国子女らしい!!」
後輩「きゃあ!!やばやば!」
宙「なんか、1年達すげー騒いでるな」
ひまり「いけめん、」
宙「え?そこ?」
ひまり「見に行こう」
宙「はあ、なにそれー!浮気ですかあ!」
後ろでそらくんが騒いでる中、私はそらくんの手を握り、いけめんの転校生を探す。
やっぱり私も女子だ、いけめんは見ておきたい。
ひまり「職員室にならいるはず、」
宙「ねー、疲れたんだけど」
ここまでそらくんを引っ張って連れ回している。
そらくんはちょっと不機嫌だ。
ガラ
??「しつれーしました」
帰国子女らしい転校生は私のほうを見て、飛びついてきた。
ひまり「...」
宙「おい、おまえ」
そらくんの握る力が強くなる。
??「ひまちゃん!!!」
ひまり「ひまちゃんって、もしかして、るとくん?」
ると「そうだよ!僕だよ!ると!西川ると!」
ひまり「ええ!久しぶりだね」
私が笑うとるとくんは満面の笑みになって、更に抱きしめる。
宙「ちょっと待て」
ると「この人誰?」
ひまり「私の彼氏、一ノ瀬宙くんって言うの」
ると「かかかかかかか彼氏!?!?!?」
るとくんはオーバーリアクションで後ろにさがる。
宙くんは私を守るように前に立って、睨みつける。
宙「いくら帰国子女だからって人の彼女に抱きつくなよ」
ると「なんでなんで?ひまちゃんは僕のものだったのに!」
ガラガラ
担任「お前らうるせえ、成宮、そら、お前ら教室戻れ。チャイムなるぞ」
翔ちゃんが私達の頭を学級日誌で優しく叩く。
宙くん、怒ってるみたい、どうしよう、
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。