第23話

2人きり
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2020/11/19 09:42


ひまり「そろそろ花火見る?」

未羽「色々買ったし!」

響「花火見るとこ探そうか」

宙「そーだな」

未羽と響くんは楽しそうに笑って歩いていく。

ひまり「私達も行こう、え!?」

そらくんは私の手首を握って引っ張っていく。

ひまり「ね、そらくん、なになに」

宙「来て」

そらくんに捕まえられて、私は人気のないところに連れてこられた。

ひまり「2人とはぐれちゃったじゃんか」

そらくんの隣に座って私はスマホを取り出した。

宙「2人きりになりたかった」

ひまり「え?」

宙「今日、4人で遊べて楽しかったよ。でもひまりと2人きりでも遊びたくて。」

ひまり「そうか、」

宙「そうかってw」

ひまり「あ、いや、違くて」

宙「なんだよ」

ひまり「嬉しいなって、私のこと大切なんだなって実感したっていうか、」

宙「ん、大切なんだー」

ひまり「私も、そらくんは大切な友達だよ」

私が笑って言うと、そらくんは私の手を握った。

ひまり「なに?」

宙「あのさ、ひまり」

そらくんが何かを話そうとした時。



バンッ!!!


花火が打ち上がった。

ひまり「わ、綺麗だ」

宙「めっちゃきれい」

ひまり「あれ花型じゃない?」

宙「いや、あれはハートだろ」

ひまり「ええー?ちがうよ」

宙「ここ以外と綺麗に見える。」

ひまり「うん」

私達は花火が終わるまで、空を見上げていた。



アナウンス「本日の花火大会は終了となります。忘れ物がないように確認をして、お気をつけてお帰りください。くり返します。」

ひまり「あ!未羽に電話しなきゃ」

宙「そーだ、あいつらとはぐれたんだった。」

ひまり「あんたのせいだかんね?」

そらくんは二ヒっと笑った。

ひまり「そういえば、さっき何言おうとしてたの?」

宙「んー、また今度言うよ」

そらくんは少し前を歩いていく。

ひまり「えー、気になるよ」

私はそらくんの隣に行って、2人で歩いた。


この後、未羽達と無事に会えた。

未羽「今日は楽しかった!みんなありがとう!」

ひまり「私も、楽しかった」

響「また学校でね」

宙「また行こうぜ」

みんなと別れて私は家までとぼとぼ歩いた。


最近そらくんがかっこよく見える。

話し方とか、仕草とかでドキドキしちゃう。

いつも目で追ってる。

もっと触れたいと思う。

手を繋いだり、ハグしたり、キスしたりしたいと思えるのはそらくんしかいない。





私って、宙くんに恋してるのかな。






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