第2話

入学式
286
2020/10/30 08:37
ひまり 凛音 蓮音「行ってきまーす」

お母さんの笑顔を見て少し楽になったな、

私は凛音と蓮音よりも少し後ろをとぼとぼ歩いた。

大通りに出ると、同じ制服を着た人達が楽しそうに傘をさして歩いてる。



学校の門を通る時、少し緊張して、深呼吸をした。

ひまり「よし」

男子A「なあ、あの子可愛くね?」

男子B「それな!!やっば、めっちゃスタイルいい」

女子A「あの子可愛い〜、モデルさんかなあ?」

女子B「あんな可愛い子こんな田舎にいたんだw」

先輩「あの子じゃない?凛音と蓮音の妹」

先輩「普通に可愛いの悔しい」

先輩「やっぱ妹だわ」


ひまり「はあ」

また、こうなる。
私が歩くたびに振り向かれる。
目立ちたくないのに、
告白されても私はいつも振って、その度に自分が嫌になる。

私ってそんなに珍しいのかな、

また嫌な気持ちになりながら、傘を閉じた。

教室に入って、席に着くとクラスがザワザワした。

クラスメイト「あの子もこのクラスだよ!」

クラスメイト「俺ら勝ち組!」

クラスメイト「仲良くなってみたいなあ」

クラスメイト「でもさ、なんか近寄りがたい」

近寄りがたい、か、
いつも言われてた。高嶺の花で気軽に話したり出来ないって。

私は居づらくなって、学校をぶらぶら歩いた。

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