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第45話

先輩の涙


宙「ねえ、ほんとに大丈夫?」


そらくんが握った手を離してくれない。


そらくんとのお泊まりから3日が経った。


今日は放課後にバイトがある。


今日、私は安達先輩と話をするつもりだ。


ひまり「大丈夫だよ、もうすぐバイトも終わっちゃうし、その前にちゃんと話しておきたいの。」


宙「また、前みたいな事されたら嫌だろ」


ひまり「うぅん」


宙「俺は絶対行かせたくない。」


ひまり「でも、バイトあるし、」


宙「あー!分かったよ!そのかわり、なんかあったら必ず連絡して」


ひまり「うん、ありがとう」


宙「頑張って」


そらくんは私に手を振って送りだしてくれた。


必ず、安達先輩と話そう。





____カフェ____




ひまり「こんにちわー」


店長「おお、ひまりちゃん、こんにちわ!」


店長や他のスタッフに挨拶をしてスタッフルームに入る。


まだ安達先輩は来ていないみたいだ。



1時間後

安達先輩「お疲れ様でーす」


安達先輩が店の中に入ってきた。


いつもの優しい笑顔だ。


一瞬目があったが、目をそらされた。







店長「じゃ、ひまりちゃん、あがって〜」


ひまり「はい、お疲れ様でした」


私が仕事を終えてスタッフルームに入ると、安達先輩が休憩をしていた。


安達先輩はすぐに出て行こうとする。


ひまり「待ってください!逃げるとか、卑怯ですよ」


安達先輩「...」


ひまり「あの、話があります。」


安達先輩はようやくこっちを見てくれた。


私は安達先輩の目を見て、話し出す。


ひまり「あの日、なんであんな事したんですか?」


安達先輩はソファーに座って下を向いたままだ。


ひまり「正直、気持ち悪かったです。最低だと思いました。嫌いになりました。」


安達先輩「ごめん、」


ひまり「なんで、キスしてきたんですか?何があったんですか、」


安達先輩は私の目を見て、涙を流した。


安達先輩「謝って許されると思ってない。でも、ほんとにごめんなさい。」


安達先輩は泣きながら必死に話す。


安達先輩「あの日、5歳上の元カノとSEXして振られたんだ。」


ひまり「...」


安達先輩「下手だとか、気持ち悪くなっただとか、顔だけ良いとか、散々なこと言われて」


安達先輩「ムカついて成宮さんにキスした。」


安達先輩「どうにでもなれって思って、」


安達先輩「女なんか嫌いだって思って、」


安達先輩は話し終わって涙を拭く。


ひまり「元カノへの恨みを私にぶつけるのはおかしいと思います。」


安達先輩「ん、ごめんなさい、」


ひまり「あなたのこと、すごく嫌いです。」


安達先輩「うん 、」


ひまり「でも、安達先輩も辛かったんですね、」


安達先輩「え、」


ひまり「次は、心から愛せる人を愛してください」


安達先輩「うん、」


ひまり「女が嫌いって言うの、まだ早いですよ。」


私が微笑むと、安達先輩は泣きながら飛びついてきた。


ひまり「来ないでください!!!」


私が避けると、安達先輩は笑った。


安達先輩「俺、成宮さんにも嫌われたけど、元気出た。」


ひまり「はい」


安達先輩「ありがとう、成宮さん」


安達先輩は今までで見た中で1番いい笑顔をしていた。









プルルル


宙「ひまり!?どうかした!?」


ひまり「無事だよ」


宙「よかったああ」


ひまり「そらくんありがとう」


宙「いきなりどうしたの?」


ひまり「ううん、伝えたくなったの」


私が笑うとそらくんもなにそれと言って笑った。



安達先輩の空に虹がかかりますように



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