あなたside
今日は朝からいっちゃんが出かけるらしい。
1人で暇だけど
たまにはこんなのもいいかもしれない
ソファに身体を沈み込ませ
リモコンを手にテレビを付ける。
どのチャンネルに回しても、
今は面白いと思えない。
樹がいないと全てがつまらない。
どうせなら寝てしまおう。
つまらないという感情しかない今は、
つまらないことをするのが
1番なのかもしれない
私は毛布を引っ張りだして自分にかけた。
だけど眠れなかった。
携帯を手にしてLINEのトーク画面をスクロールする
すると通話した時間が沢山並んでいた。
こんなに通話してたのに、
こんなに仲良くなれてたのに、
信用出来てたのに、
大好きだったはずなのに。
私は最低な人間だ。
嫌われてもいい。
だけど人だけは傷つけたくない。
初めて仕事を辞めたいと思った。、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。