第47話

不幸の訪れ
569
2020/05/18 09:00
黎弥side


マネージャーさんに治ったと聞いた時、



大樹くんに許可を得て俺は走り出した。



GENEさんの楽屋の近くに着いた時、



いっちゃんが見えた。



多分嬉しくて楽屋に来たんだと思った。



走ると驚くと思うから、



少し手前でスピードを落として歩いた。



すると泣き声が聞こえてきた。



あなただ。



前を見ると、樹に抱きしめられたあなたが居た。



樹は嬉しそうに抱きしめて微笑んでいた。



でもあなたは泣いたままで、



一体何がなんだかが分からなくて、



俺はそこで立ち止まった。













「あなた....?」

プリ小説オーディオドラマ