第32話

第31話
1,192
2020/07/19 15:00
違う、そんな訳ない。
井上くんの悪戯心に、からかわれて居るだけ。
紗南
紗南
えっ、と...冗談、だよね笑
掻き乱されちゃ行けないと、掠れた声で笑うけど。
奏汰
奏汰
......うーん、信じて貰えないか...
真面目な雰囲気を崩さない彼は、消えない。
それ所か、本心から信じて欲しそうで。
紗南
紗南
(思わせぶり...やめて欲しいよ......)
また、恥ずかし過ぎる勘違いをしそうになる。
しばらく考え込みつつ、伏せられた井上くんの瞳が。
奏汰
奏汰
...ごめん、やっぱり濁すの良くなかったね
優しい色を称えながら、私を映して。
奏汰
奏汰
遠回しでも伝わるかなって思って...
ちゃんと言うから、聞いて欲しい
照れ臭そうに、視線を外す。
奏汰
奏汰
もし瀧野さんの中に、少しでも俺が居るなら...
奏汰
奏汰
選んで欲しい、な
呼吸が、一瞬止まった。
紗南
紗南
.........っ
どうして今更この恋を叶えてしまうの、と言う気持ちと。
素直に喜びたい気持ちが、自分の内側でぶつかり合う。
紗南
紗南
ありがとう、でも.....
だから。.......だから。
この何か引っ掛かる感情も。
紗南
紗南
少し、時間を貰っても良いかな...?
戸惑いと驚きの所為。
奏汰
奏汰
もちろん良いよ笑
前向きに考えて貰えたら嬉しい。
今の私は、上手く笑えて居るんだろうか。
紗南
紗南
うん、ビックリしたけど...嬉しかったよ笑
嬉しいのに嬉しくない。
紗南
紗南
じゃあ...私、家に帰らないとだから。
あの子の顔が脳裏をチラついて仕方が無い。
奏汰
奏汰
うん、気を付けて。
俺も散歩コース終わったら帰る予定
どんなに優しい言葉を掛けて貰っても、
あの頃みたいにドキドキしない。
紗南
紗南
そっか。また後で、学校でね!
赤面しない以前に。
友達として彼を捉え始めて居る自分に、驚いた。
紗南
紗南
(やっぱり、怜奈が言ってた通りなのかな...)
断るなら早い内に。
あの頃、1番に望んだ彼の隣を手に入れるなら今すぐ。
紗南
紗南
(答えるべきだって、分かってるのに...)
差し出された手を掴めなかった。
瞬間的に隣に居たいと思えなかった。
もう1人の私が分かりたくないと言って
答えを出すのを拒んだだけで。
紗南
紗南
(...うん。もう迷わない)
.........本当は、怜奈に言われた日から気付いて居た。
もう誰にも、恋をして居ない事に。
紗南
紗南
(でも、好きだった。大好きだった)
名前の付けられない気持ちを、どれほど彼に対して見つけ。
紗南
紗南
(それが、過去形になっちゃっただけで)
手も堂々と繋げない関係に悩んだか。
紗南
紗南
(ずっと変わらず好きで居たら...
今、幸せだったのかな)
きっとそれを、私の苦悩を。
_______貴方井上くんは知らない。
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作者
作者
こちらの小説だけ、
更新が大幅に遅れました...
申し訳ありませんでした...
作者
作者
さて、お話を摩り替えてしまうようで
凄く勝手なのですが。
作者
作者
すとぷりの夏の物販が始まりましたね...!
皆様は何を買われましたか?
そもそも入れましたか...?
作者
作者
作者ですか?作者は...
お陰様で、無事に購入する事が出来ました!
(↑聞かれて無いよ)
作者
作者
小説と何の関連性も無いのですが...
良ければ皆様の報告もお聞きしたいです笑
(私の報告への質問でも可です笑)
作者
作者
絶対では無いので。
気が向きましたら、お願い致します笑
作者
作者
それでは、また次の更新で!!

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