心の灯（ともしび）は 夜道（よみち）を

濡（ぬ）らす風に ゆらめいて

もたれた欄干（らんかん）に 震える指先が しがみつく

───怖がらないで

課（か）された試練（シナリオ） 託された愛も

執着するほど 歪（ひず）み 綻（ほころ）んで

置き去りの空白に 身を委（ゆだ）ねて あの場所へ

永遠に堕（お）ちてゆく ずっと 吹き荒れる痛み

救われるために もがいたって

この世界線は 僕を閉じ込めているから

衝動が嵐のように 追い風になって

ためらう手首を引いて行くんだ

全て解き放って 真っ新（まっさら）に戻れたら また

会わせてよ 会わせてよ もう一度

冷たい泥濘（ぬかるみ）に 焼けるような

想いを醒（さ）まして

自由の効かない 体を抱き上げる 白い影

こっちへおいで───

吹きさらしの輪（わ）と 崩れかけの翅（はね）

拐（さら）われる記憶 風化（ふうか）する前に

失った幸せを 紡（つむ）ぎ合わせ 夢魅（み）せて

永遠に忘れないよ ずっと 風に舞う髪の

僕を狂わせた その匂い

全身で抱き合って 確かめた微熱（びねつ）の意味を

感情はスコールのように 突然昂（たか）ぶって

押し殺した欲（よく） なびかせる

全部投げ出して ゼロから始まってもいい

会いたいよ 会いたいよ いつまでも

僕の意識が 宿（やど）を失くして

君を求める 焔（ほむら）に変わる

途切れたままの 答え捜（さが）して 夜に迷う

この愛は 命越えて

永遠に離さないよ ずっと 劣情（れつじょう）も傷も

壊れそうなくらいに 愛（いと）しくて

この世界戦で 取り戻せない願いでも

衝動が嵐のように 追い風になって

君と同じ道を 吹き抜ける

命（いのち）解（と）き放って 二度と結ばれなくても

離さない 離さない いつまでも

ーSolidSから村瀬大（梅原裕一郎様）ー