第25話

月虹上のアリア
25
2020/06/20 11:00
幾度(いくど)も触れた
遠い記憶の微(かす)かな熱は 答えないまま
十六夜月(いざよいづき)が 照らしては 切なく
ヒトヒラの想い 吐息(といき)乗せて Ah…
滴(したた)る夜は ボクの世界を
染(そ)めては 独(ひと)り暗闇の中
在(あ)るもの全て 砂のように崩れ
あっという間に堕(お)ちた 終焉(おわり)
心臓はカラカラと冷え出し
愛を求め 彷徨う
満たさず すり抜けて逃げてを
繰り返す日々
"行かないで"溢(あふ)れだす
孤独(こどく)に凍(こご)えた声は
やさしさの居場所が迎えた
抱きしめるキミは唯(ただ)、心撫(こころな)でて
「嘆(なげ)く朝は来ないよ」と
弱さを溶かした
涙のしとね ゆらり揺(ゆ)られて
悲しみの夢見る 真夜中は
そのまま溺(おぼ)れ 泡となり消えたら
どんなに楽だろう…永久(えいきゅう)に
馳(は)せる 追憶(ついおく)の海へと
集(つど)う 儚(はかな)き願い
幸せ手繰(たぐ)り寄せるように 瞳を閉じて
安(やす)らかな旋律(せんりつ)と 温(あたた)かな笑顔に触(ふ)れ
キミと踊る 愛しき時間
許された繋がりを 口づけては包み
離さないと誓う 今 此処(ここ)に強く
"行かないで"溢れだす
孤独に凍えた声は
やさしさの居場所が迎えた
抱きしめるキミは唯、心撫でて
「嘆く朝は来ないよ」と
弱さを溶かした
光り射す 望月(もちづき)が空に舞う
笑(え)み湛(たた)えて…

ずっと傍(そば)で 満たす温度は
ボクの心 咲き誇る花
Woo(ウー)…
ー雪白東(CV柿原徹也様)よりー

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