あなた「…」
やべぇ…
迷子になった…
あ!そうだ!
あなた「律!合宿所までの帰りかた…って、充電切れてる…」
どうしよう…
とりあえず人見つけなきゃ
屋根登ろ
あなた「風が気持ち〜!」
とか言ってる場合じゃねぇんだよな…
誰かいないかな〜
あなた「お?」
前方に赤いジャージの人発見!
この辺でおりて道聞きに行こ〜!
あなた「よっと…」
ちょっと遠かったかな…
ま、ちょっと遠いくらいがいいか
あなた「あの。すいません…。迷ったんですけど、道教えて頂くことってできないですか?」
「あ、え、えぇっと…」
コミュ障…?
人見知り?
もしかして…
あなた「迷子…ですか?」
「うん…」
oh......
終わったわ…
てか沈黙は辛い…
なにか話題を…
あなた「どこからこられたんですか?」
「東京…」
あなた「そうなんですか?!私も東京出身なんです!」
じゃあもしかしてこのジャージ…
あなた「音駒高校の方ですか?」
「うん」
あなた「やっぱり!いいですね赤のジャージ!かっこいい!」
「ありがと…//」
照れた…?
可愛いな…
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!