第39話

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2021/02/01 10:00























近江 あなた
そう言えば、悟って医者のイメージ無いのに、なんで医者なろうと思ったの?











悟に聞くと、目を丸くしてこっちを見た。

















五条 悟
………俺の前で昔倒れた人が居たんだよ
近江 あなた
え?!その人大丈夫だった?
五条 悟
いきてる、ちゃんと
五条 悟
でも、俺その時なんも出来なかったし
五条 悟
それが悔しいから医者になろうと思った
近江 あなた
え、………悟にしては真面目
五条 悟
だまれよ












でも勉強大変だろうな。











悟は大変な素振りを見せる人じゃないから、













‪私達の前では普通にしてるけど、













実際課題量も私より多そうだ。















まぁ、私も人のこと言えないけど(看護学部)













五条 悟
お前は?
近江 あなた
……私?
近江 あなた
私………はね
近江 あなた
てんかんの時助けてくれた看護師さんが凄かったから
五条 悟
………そ












いや理由聞いたくせに何その反応















五条 悟
てかあの時までなんでてんかんって言わなかったんだよ
近江 あなた
あーー、………いや、もう中学なってからは発作起きてなかったし、別に心配とかさせる必要ないかなって
五条 悟
………いつも一緒にいたのに知らなかったのが、なんか俺は嫌だった
近江 あなた
…………………ん?










どういうこと














五条 悟
だーかーらー、中学1年から一緒にいるのに、あの時俺だけ知らなかったのが嫌だったの
近江 あなた
………、硝子達も知らなかったよ?
五条 悟
は?え、……そうなの?








悟の思わぬ勘違いにケラケラ笑ってしまう。

















近江 あなた
……硝子勘いいから、気付いたんじゃない?
五条 悟
……そうかよ
五条 悟
ま、どちらにせよ教えてくれてなかったのは嫌だった
近江 あなた
ごめん











悟がこうやって言ってくるのは珍しい。












こいつ血も涙もなさそうなのに。















近江 あなた
そんな心配してくれてたんだ
近江 あなた
……ありがとう悟














今更だけどお礼を言う。













正直いってあの時の事、あまり覚えてないけど、












……それでも大切な幼なじみを










不安にさせたのは確かだ















五条 悟
いや、、別にいいけど
















悟は目を逸らして、向こうを見た。


















若干耳が赤くなっていて、
















不意にも可愛いなと思ってしまう。
























幼なじみってやっぱ大切にするべきだな。













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