第80話

70
11,920
2021/03/21 10:53




















痛い。首筋にチクッと痛みが走った。









思わず生理的な涙が出る。














五条 悟
はー………泣いてるし
近江 あなた
っ……なんでこんなことするの、
 











俺ならお前のこと絶対大事にする、












って言ってたの忘れたのかよ。







私の承諾も無しにこんなことするなんて痛いだけだ。













五条 悟
は?
近江 あなた
えっ、
五条 悟
お前どうせされたんだろ?
近江 あなた
何を、
五条 悟
傑にキスとかさ
五条 悟
当たり前だよなぁ〜。押し倒されてたんだ……しっ、














また甘いような苦いようなキスを繰り返される。















不味い。悟が何か勘違いしてる気がする。










確かにあの距離感ならキスしててもおかしくない。














勘違いされててもそれは私たちが悪い。













でも、私の話も聞いてくれたらいいのに………













近江 あなた
んっ、……ふぁっ、
五条 悟
舌あっつ。恥ずかしいの?
近江 あなた
違う、ほんと、悟……ちゃんと話そうよ
五条 悟
はァ?傑に触られたんだから消毒は当たり前でしょ









またキリッと痛みが走った。













私の話に耳も傾けない悟に涙が溢れる











何これ。悟がいつもの悟じゃない。なんか、

















怖い。



























五条 悟
………
近江 あなた
……っ、違う、ほんと、違うのにっ、
五条 悟
…………
 








悟の動きがピタッと止んだ。













悟は怒っただろうか。












泣いてんなよ、って言ってくるのだろうか。


















恐る恐る悟の方を見ると、












焦ったような顔でこっちを見た。














五条 悟
え、………ガチなの?
近江 あなた
……は、?
















五条 悟
まじで、キスとか、されてねぇの?
近江 あなた
されてない、されてない。押し倒されてただけ、
五条 悟
………












なんかいつもの悟に戻った気がする。










目を合わせてこう言った。














近江 あなた
させないし、されてない
五条 悟
……………はー………何それ………


















悟がため息を着いてから私をゆっくり抱き上げた。


















五条 悟
てっきりお前が俺の事忘れて傑とよろしくしてたのかと














____________


 私が俗に言う変なところで切る天才(






プリ小説オーディオドラマ