悟の家に上がって荷物を置く。
本日2度目の悟の家()
実際その通りだとは思う。
料理も掃除も片付けも洗濯も編み物も
結構できるのが悟の狡い所だ。
編み物に限っては私の方が苦手な希ガス((
そう言いながら悟が立ったから、
なんとなく釣られて私も立った。
悟が口を尖らせてそう言う。
でた。こいつのウザイ煽り。
まじで腹立つ。
なんやねん。
なんでよりによって茶碗蒸しなんだよ?!
前私茶碗蒸し苦手っつったよなぁ?!?!
なんで?!なんで、なんでだ!!!???
私の声は部屋中に響いた。
悟がうるさっ、と言ってから私に目線を合わせる。
これで意思疎通出来てるはずだ、
私の大好物はエクレアである。
って言ったことを後々後悔することになるわけだが。
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罰ゲームが罰ゲームじゃないですね(?)
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!