第4話

いつも通り
2,061
2018/09/12 13:53
〈亜嵐side〉
あれから家に帰ってからは


お酒も飲んでたからかすぐ寝て




いつも朝くらいに起きるけど
昼頃に起きてしまった
亜嵐
亜嵐
OFFで良かった~……


何時か確認するために
携帯を開いたら


”1件の不在着信”の文字

……あぁ、昨日のか


誰からだろ……………



掛かってきてた人の名前を見て驚く
亜嵐
亜嵐
…まじかよ


お母さんからだし……




すぐにまたかけ直す


5コール目で出てくれて
亜嵐
亜嵐
あっ…!!
もしもし
亜嵐母
モシモシ


相変わらず片言だな…

って思いながら
亜嵐母
デンワ、、ドシタノ?
亜嵐
亜嵐
あぁ、

なんかさ小さい頃に隣の家だった子居るじゃん??
その子が今何してるか知らないかな
って思ってさ
亜嵐母
イマ、イルヨ
亜嵐
亜嵐
………はい?

そうしたら少し間が空いて


貴方 母
もしもしっ!
もしかして、、亜嵐くん?!
亜嵐
亜嵐
あ、、もしもし、、

え、あ、そうです
貴方 母
あ、急にごめんなさいね笑

あなたの母です笑
亜嵐
亜嵐
………はいっ?!
貴方 母
あれ、、笑
お隣の家だった、あなたちゃん居たでしょ?
その母です笑


………こんなこと…あんの?
亜嵐
亜嵐
あっ、、あの
貴方 母
はーい
亜嵐
亜嵐
あなたって、、今

何の仕事してます、、?
貴方 母
あら、まだ担当にはなってないのかしら…

なんか色々なアーティストさん達のLIVEの打ち合わせ、、、?というか…笑
その仕事よ!

東京にわざわざ上京してその仕事に就いたみたいだからね
亜嵐くん達のグループはまだ担当してないみたいね笑


…やっぱり俺

間違ってなかった




あなたさんはやっぱり

あの隣の家の子だったんだ
亜嵐
亜嵐
あの……

今あなた、俺らのグループ担当してます…


俺が間違いじゃなければ…
貴方 母
あらー!
そうなの?!

それは良かった、笑
頑張ってね。
って伝えててね!笑
亜嵐
亜嵐
あ、、いや、あの

あなたってまだ俺のこと覚えてますか…?
貴方 母
あっはは笑

なーに言ってんの!
亜嵐くんのこと探す為に上京したんだから笑
亜嵐
亜嵐
……そう…ですか…

俺……駄目だわ


この一言で
またあの時の気持ちが戻ってきた


もうこの気持ちは後戻りできない
貴方 母
じゃあね亜嵐くん!

頑張ってね!
亜嵐
亜嵐
…はい…‼

ありがとうございました!
亜嵐母
モシモシ
亜嵐
亜嵐
あ、、お母さん笑

ちゃんと日本語勉強してる?笑
亜嵐母
…………シテルヨ
亜嵐
亜嵐
絶対してない笑笑
亜嵐母
ハイハイ。

ジャアネ。
亜嵐
亜嵐
え、、あ、、うん笑


そう言ったらブチッて切れる電話
亜嵐
亜嵐
……自由だな…笑


それにしても………


やっぱりあなただった。



昨日の
”マフラー巻いたら守られてる感じがする”
って言葉


帰り道に話した言葉だって
俺は思い出したけど


あなたさんは思い出したのか分からない
亜嵐
亜嵐
………どうしよう……


完全に片想いじゃん…


そう思ったら
手が勝手に動いてて
龍友
龍友
もしもし、笑
亜嵐
亜嵐
もしもし
龍友
龍友
どうしたん?
亜嵐
亜嵐
ねぇ龍友くん
驚かずに聞いてよ
龍友
龍友
お、、おう
亜嵐
亜嵐
あの、、あなたさん居たじゃん?

その人、やっぱり俺の忘れられない子だった
龍友
龍友
……はっ!?
亜嵐
亜嵐
今さっき分かったんだよね
龍友
龍友
それで、
どうすれば良いのか分からんくなった亜嵐くんはまさかの僕に電話したってことか笑
亜嵐
亜嵐
そう、笑
龍友
龍友
亜嵐くんってほんまに
好きな子になると恋愛下手になるんやな笑
亜嵐
亜嵐
いや、普通に接すれば良いのにさ
どうすれば良いのか分かんなくなるんだよ笑
龍友
龍友
思春期の高校生やん笑
龍友
龍友
まぁまぁ、
肩の力は抜いて普通に喋り
亜嵐
亜嵐
…分かった
龍友
龍友
変に緊張したら
逆に怪しまれるで笑
亜嵐
亜嵐
……難しいね
ごめんね電話して笑
龍友
龍友
あはは笑
亜嵐くんのその美貌なら大丈夫やわ笑

そんなことないよ

って笑って



電話が切れる

ほぼ毎日龍友くんに電話してる気がする…


いや普通に迷惑じゃん……


分かった以上

これから意識せずに話すなんて無理に決まってる


でも言ってしまったら
気まずくなるどころか、今までの関係も無かったことになる気がして



明日打ち合わせなのに
どんな顔して会えば良いのか分かんなくて


いつも通り。いつも通り。
って呪文みたいに心の中で唱えるしか出来なかった

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