へぇ、離してあげない…かあ

ジョングガは気づいてないのかな、それってご褒美になっちゃうんだけど

俺にも愛してるって言って欲しいみたい

別にいつも言わないだけで、ちゃんと愛してるのに



唇を突き出して、いじけてるジョングガ

はぁ…可愛い。可愛すぎる。どうしてここまで可愛いんだろう、俺のグガは

本当に俺と二歳しか離れてないの？本当はまだ赤ちゃんじゃない？一歳なんじゃないの？

わざとらしく時計をグガに見せる

俺の腰に回っている腕に、ぎゅっと力がこもった

家の作業室を新しく設置し、インテリアもやっと最近整理がついた

俺は作業用のイスに座ってお仕事、そのすぐ横にぴっとりくっついて見守るのがグガの仕事



家でこうやって仕事ができる環境になってから、グガと一緒にいる時間は増えたけど

この時間は俺とコミュニケーションができないから、グガにとっては苦の時間らしい
（この前べそべそ泣きながら教えてくれた）

嫌だ、とでも言いたそうにグリグリと頭をうずめたジョングガ

それでも俺の仕事の邪魔はしたくないから、言葉では言わないんだって
（これも同じ時に教えてくれた。もちろん泣きながら）

眉間に皺を寄せて、涙をこらえていたグガの表情が一瞬で和らいだ


俺たちが最近よく食べてるたい焼き

きっと食べたら、グガも元気になるはず



いつもの俺なら今すぐ作業を中断して、グガとのイチャイチャタイムに入るだろうけど

どうしても夕方までに仕上げなきゃいけない事があって、今日はそうはいかないんだ

新作のまだ世に出ていないジャケットをグガに着せて、まだ少しテンションの低いグガの手を取る


おーやっぱりグガはどんな服でも似合うな

この服デザインした人、天才だな…まあ、俺だけど

目が合わないんだけど、ジョングクさん？

俯いたまま、俺に手を伸ばすグガ

なになに、手を繋いでほしいってこと？そういう事なの？ねぇジョングガ？

ふぅ、危ない。暴走しそうになっちゃったよ

可愛すぎて監禁しちゃうところだった

ぎゅっと手を繋いで、たい焼きを買うために家を出た





















🐻