校門に入ると再びざわつき始める
あぁ … イミンホか …
わいわい騒いでる女子の間をスルスル抜けて …
居るはずだったけど …
? :Stop !
小さくて柔らかくて白い腕に掴まれた
いやどこ見てんの私 …
ん、 何が ???
悪戯な笑みを浮かべるその子はやけに綺麗な顔をしていた
lk side
どうも彼女の前では強気になれない
他の女には [ 煩い ] とか [ 邪魔 ]とか強気になれたけど
彼女の前だとタジタジだ
[ 今の奴誰 ~ ? ]
煩いそこら辺の女達に興味なんてない
香水の匂いもキツくて 、 メイクも濃くて
はぁ …
ずーっと あの隣の席の奴が頭から離れない
ガチャン
鈍い校門の音が響き渡った
昨日の金髪不良が脚をかばいながらこちらへと歩みを進めてきた
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!