※今回はちょっとコメディ気味です
一松side
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……おそ松兄さんが部屋にこもったせいで再びアイスを巡ったババ抜き大会が始まった
今度はチョロ松兄さんも参加
絶対おれはアイスを買わない
買いたくない
絶っ対負けらんない
そうだ、早く引かないと
おれがチョロ松兄さんの持っている真ん中のトランプを引こうと思ったら、急にチョロ松兄さんが笑いだした
てことは、これがジョーカーなのか……?
今度は右のトランプを引こうと思ったら、またチョロ松兄さんがニヤニヤし出した
話したいだけじゃん
.
チョロ松兄さんから話を聞いたおれたちは固まった
だって
ダメだコイツ
自意識高すぎて周りが見えなくなってる
ここでおれ達3人は脳内会話を始めた
こうしてババ抜き大会が再開した
残りはおれとチョロ松兄さん
でもチョロ松兄さんはずっとニヤけてるから逆にこっちが不利
そう叫んで右のトランプを引いたら
『JOKER』と、書いてあった
……最悪
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コンビニで5人分のアイスを選び終わり、レジに並ぼうとした
けど
ふと、おそ松兄さんが大好きな種類のアイスを見つけた
アイスを食えるのはババ抜き大会の参加者だけだから、棄権したおそ松兄さんには買わなくてもいい
だけど
涙目だったよな、あいつ
辛かったんだろうな
きっと、抱きしめてたの見て「自分は邪魔者だ」とか自分自身を責めてたんだろうな
気がついたらおれは6人分のアイスを持ってレジに並んでた
財布が寂しくなったのは、まあ気にしない
しばらく金使うの我慢すっか
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!