第14話

帰省・初めまして
973
2020/06/16 07:38
ルイ
や、やっぱり大丈夫じゃない!


先輩の実家に行くために電車に乗っているが


緊張で心臓が今にも口からとび出そうだ
たつき
うぉっ急にどうしたんだよ
大丈夫だってw
たつき
ほら深呼吸 深呼吸
ルイ
うぅ....


先輩の言う通りにゆっくり深呼吸するが

緊張はやはり収まらない

たつき
さっき買った駅弁食うか?
ルイ
いい...
今食べたら全部無駄になりそう
たつき
そ、そっか
たつき
じゃあ寝とけ!
着いたら起こすから
ルイ
そうしたいけど
寝れるかなぁ...


確かにそれが一番だと思い

目を瞑り寝る事にした

幸い電車の心地いい揺れもありすぐに眠りに

つくことができた

たつき
.....い..
たつき
お〜...ル..?
たつき
お〜い...ルイ?
起きれるか?
ルイ
ん...今..何時...
たつき
寝ぼけてるか?w
たつき
着いたぞ?
ルイ
.......!?
ルイ
そうだった..!!
先輩の実家に向かっていた事を思い出し

一気に目が覚める


たつき
おはようw
ルイ
あぁぁやばい
やっぱり帰ろうかな
たつき
何言ってんだw
行くぞ
   そう言って先輩は俺の荷物も持ち


スタスタと歩いて行く
ルイ
ちょ..待ってよー

焦りながら先輩について行き駅を出て

タクシー乗り場の近くを歩いていると

女の人がこちらに向かって手を振っている
???
おーい!
たつきーこっちこっち!
たつき
...!!
たつき
おふくろ!
ルイ
!?おふくっ!?
お母さん!?
ルイ
こんなに早く会うなんて
聞いてない..!!((小声
たつき
俺も知らなかった...w


そうこう話しているうちに先輩のお母さんは

どんどん近づいてきていた

たつき母
おかえりッ!


そう言って先輩に笑いかけた顔は


俺の大好きな先輩の笑みによく 似ていて


なんだか一気に緊張が解けた気がした
たつき
ただいま
たつき
迎えに来てくれるなら
言ってくれれば良かったのにw
たつき母
ビックリさせようかと思って!
たつき
俺よりもルイのがビックリしてるよw
たつき母
ごめんなさいねw
初めまして
たつきの母の皐月さつき

ニッコリと笑いかけながら

握手の手をさしのべられて慌てて

その手を握り返しながら挨拶する
ルイ
はっ初めまして...!!
ルイ
佐々木ルイですっ...



それじゃあ行きましょうかと言いながら

ドアを開けてくれて車に乗り込み



先輩の家に向かった

住宅街の二階建ての家で

庭には花がたくさん咲いていた
たつき母
さあ入って入って
たつき
ただいまー
ルイ
お邪魔..します
すると2階からドタドタという騒がしい

足音とともに高校生くらいの女の子が走って来た

たつき
相変わらず騒がしいな..
美月
おっかえり〜!!
たつき
ルイ これ妹の美月みつき
美月
これって何よこれって!
美月
初めまして!私美月です!
高校生2年生です
 先輩の方をチラリと睨みながらも

ニコリと笑いながら挨拶してくれた
ルイ
あ、初めまして
佐々木ルイです
思ったよりもフレンドリーで圧倒されながらも

ほっとして頬が緩んだ

美月
この顔..受けだわ...
て事はお兄ちゃんが攻め....
ルイ
......!?
ボソッと言ってたけど
完全に 受けとか攻め って言ってたよね!?
たつき
ルイ..こいつ腐女子だから気にすんな
ルイ
あぁ..うん...




何はともあれいい人そうな人達で良かった



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