第2話

ペットショップ
70
2018/05/01 08:30
「ほら、菜穂。行くから早く準備しなさいー」
車の前でお母さんはいった。
私はワクワクで仕方がなかった。菜穂はもうどの動物飼うのか決めていた。
(耳がピンとたっていてさらさらの毛で白い猫が欲しい)
私が小学四年の頃からの1つの夢だ。白い猫が欲しくて猫に対する気持ちはいまだに変わっていない。
菜穂は車の中に乗った。タバコ臭さが充満してるから窓を開けた。
お母さんが今向かっているところは家から1㎞ぐらい離れたあのペットショップだろう。と確信していたが、もう車に乗ってから一時間もたっている。さすがに何事にも鈍感な菜穂でもわかる。
「ねえねえーお母さん。どこに向かってるの?」
菜穂は不安そうな声でいった。
「ペットショップに決まってるじゃないの。あ、着いたわ。降りていいわよー。」
「あ、うん。」
菜穂は車をすぐ降りた。お店の看板を見ると、
【ペットショップ】とかかれてあった。
「なんで、家の近くのペットショップじゃなくてこんなに遠いペットショップなの?」
「ここ、普通のペットショップではないの。傷害を持ったペットがたくさんいるのよ。」

「え…!?」


ペットショップの横のコスモスの花がかすかに揺れた。

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