あの日...
俺が2度目の後悔をした日
Billboardから戻ってすぐで、デビュー5周年を、二週間後に控えていた日だったね
そして、君の努力が裏目に出てしまった日
いや、その努力を俺が潰した日
君の異国でも続いた異常な練習量が、韓国に戻ってきてから君の体に影響を与えたね
意地になっても嫌われてもよかったから、止めておくべきだったと今でも思っているよ
その日、生放送の番組に出演していて君の体調はあまりよくなかった
スタジオ中に響く、大きな音がしたんだよ
君の椅子が倒れる音
そして君の倒れている姿
そして、俺のマイクが入っていたまんま叫んだ声
すぐには気づかなかったよ
その言葉が、その名前がどんなにまずいもので、どれだけ君の努力を潰し、壊すものだったのか
だからいまでも後悔しているんだ
その、過去の自分が叫んだ声に
そして生放送だったのがまた最悪だった
なぜよりによってその日だったのだろうって
なぜ、俺はあの時その言葉を発したのか
貴方をこの芸能界から姿を消させたのは、間違いなく俺です
なぜなら
俺がその時叫んだ、生放送の時に君に向けて叫んだ
その言葉は
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!