第21話

高鳴る胸は
626
2018/09/06 12:11

「お風呂、沸いてるから先入っちゃって!」


そう言いながら浴室から出てきたあなたさん



『うん。ありがと。』


と言いつつも


やっぱり彼女の家に泊まるってなると


どうしても変な緊張が生まれてしまう。


って!変態かよ!俺!



「山田さん...?」


彼女ので我に返るとあなたさんは
心配そうに俺の顔をのぞき込んでいた。


『あ、ごめん。お風呂先に借りるね。』



なんか



今日の俺はすごく変。




『今日は、何もしない何もしない←』


って


『また変なこと考えてるし...』


入浴剤の優しい香りに体を包まれながら


湯船の中に顔をうずめる。




浴室から出ると、自分で持ってきた

服の上にタオルが置かれていることに気づく。



こういう彼女のさり気ない気遣いや優しさが好きだ。


温まった体と共に心までも癒されていった。



「山田さんっ!ドライヤー持って来た.......よ.....」


あ。


上半身裸の俺の前には


みるみる顔が赤くなっていくあなたさん。



「ご、ごごごめんなさいっ!!////」



そういってパタパタ走っていった彼女



なんか本当に可愛くて可笑しくて



そんなこと気にしなくていいのに。笑



『ふふっ笑』



さっきの彼女の顔を見ると思い出し笑いをしてしまった

















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