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第24話

二人でいれば暖かい
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2018/09/26 14:19



「でも...やっぱりダメ!」




今の状況を説明すると...

『俺は、ソファで寝るから大丈夫!』

「でも、山田さんが風邪引いたらいけないし、」

『大丈夫だよ。』

「でも、」


ソファで寝る!

と一点張りの俺に対して


風邪引くから!とベッドで寝ることを勧めるあなたさん。


なんか、お母さんみたい。笑


同じベッドで寝るとか
あなたさんは大丈夫かもしれないけど

俺にとっては...


ダメだダメだ!


絶対眠れないから!!



「じゃあ!こうしよう!」

彼女がひらめいたような素振りをした。

「私がソファで、山田さんがベッド!
これで一件落着ー!ということでおやすみなさい!」


え?それもそれで...


『ちょ、待って!それはダメ!』


スタスタと歩いて行く君の腕を捕まえた。


「だって、それしか方法は...」


『いや、ある、から///』









「誰かと寝るのなんて久しぶりかも!」

そうはしゃぐあなたさんに対して

なんとか理性を抑えようと必死な俺。


ほんと、バカだよな...


一緒のベッドで寝ようとか言っちゃって


純粋なあなたさんだから
すぐ納得してくれたのは良かったけど...


「暖かいね。」

ほら、こういうとこ!


無神経にもほどがあるよ。

まぁ、そういう可愛いとこが好きなんだけどさ((



そういえば



『あなたさん。さっき仕事午後から、って言ったけど、夜からになったらしいから午前中も一緒に過ごせるよ。』



...



ん?

返事がないぞ?


横を見ると

スヤスヤと寝息を立てている彼女がいた。


『寝顔...初めて見た...』


可愛い...///

俺もそろそろ寝るか...

そう思い布団を肩までかけた時


「んぅ...」


『ん、えっ!ちょ///あなたさ、』


な、な、なんと


あなたさんの手が俺の腰まで回ってきた。

体がぴたりとくっついているため直接感じ取れる体温。


多分、抱き枕と勘違いされてる。


恥ずかしいけど


こんな幸せな夜もう来ないかもしれないから

このままでいよ...








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