第26話

寝顔はみんな幼いもんなんだよ
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2021/08/12 08:10
あなた「んん…。」
狭いし重いしもう…なんなん…
その本人はスヤスヤと気持ちよさそうに寝てるし…
あなた「起きて…。」
銀時「スースー…」
あなた「全く…」
頭を撫でてるけど天パってさわり心地いいんだね…。
それに今までと比べて眠りがすごく深かった。
基本的に浅すぎる睡眠で疲れが取れないことがよくあった。なのに今日はめっちゃ寝れた。疲れてない…!
あなた「これも銀時のおかげか…。」
撫でて本人の顔を覗くとよだれを垂らしながら気持ちよさそうに眠ってる。それに私がやってしまった怪我が痛そうだった。
頭には包帯。左手首にはギプス。肩と腹には包帯で巻かれている。
好きな奴にここまでの怪我を負わせてしまった。
あなた「ごめんね。バカな奴で。」
銀時「気にすんな。」
あなた「聞いてたんなら起きてよ。」
銀時「いや起きたのさっきだから。お前が謝ってきた所ぐらいから。」
あなた「そっか。とりあえず病院戻ろうよ。そんな怪我でここにいていいわけないじゃん。」
銀時「行かねぇよ。お前がずっといてくれんなら話は別だがな。」
あなた「今日しか地球にいれないから無理。」
銀時「お前エイリアンバスターやめねぇの?お前は戦わなくてもいいだろ。仮にも女だろ。」
あなた「別に…あれだよ。あれ。仲間とかの償いとか関係なく誇りに思ってるの。この仕事。」
銀時「誇り…?」
あなた「血生臭いのは確かにやだし、エイリアンは気持ち悪いけどね。ありがとうって言われるの好きだからやってるの。すごくない?私が救った命があるんだよ。」
あなた「だからまだやめられないの。」
銀時「…あなたがやりたい事なんだ。俺がとやかく言って悪かったな。」
あなた「何言ってんだか。それよりさ病院行きたくないなら案内してくれない?銀時が住んでる街を。」
銀時「しょうがねぇな。着いてこいよ。」
あなた「うん。その前に昨日のケーキ食べる。」






























































































































あなた「よし!食べたし行こー!」
銀時「お前女なのに晩飯も朝飯もケーキとか。体重とか気にしねぇの?」
あなた「私はよく動く職業なのでほどよい運動はあるから大丈夫。」
銀時「そーかい。それよりも行くぞ。…いてて。」
あなた「無理なら車椅子持ってくる?」
銀時「そこまで痛くねぇよ。」
あなた「強がってんのね。はいはい。痛くなったら言ってね。」
あなた「私も仕事行ったら1週間はまず帰って来れないから今日を楽しも!」
銀時「やっと自分のもんにしてもすぐ行くんだからこれって生殺しかよ。」
あなた「だーかーら。今日楽しむの!行くよ!」
銀時「へいへい」
こっからがちゃんとした私の人生再スタートです。

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