第2話

二人
13
2018/03/05 11:32
剛と康太は思ったよりも早く帰って来た。
友子
どうだった?
康太
いやー、気持ちよかった!風を感じたっていうかさ
次誰だっけ
愛莉
はい!私!
愛莉は康太からヘルメットを受け取り、剛の後ろに跨る。
康太
遅くなってもいいからなー
その康太の一言で剛と愛莉以外が笑い出す。
しかしそんなことは御構い無しに剛はアクセル音でみんなの笑い声をかき消し、颯爽と走り出した。
康太と愛莉は両想いだ。
康太と愛莉以外が二人の気持ちに気付いている。
なのに素直になれない二人を愛おしく思う。
祐介
中で待ってるか!
祐介に促されるように私たちはカフェに戻る。


中に戻り、店長がサービスで出してくれたオレンジジュースを飲む。
果汁100%のオレンジジュースだ。
友子
卒業式終わった後も集まるよね?
祐介
クラスで集まりなかったっけ?
康太
あー、親も来るやつだろ?面倒だよな
友子
親が来る時って自分がまだ未成年なんだなって思い知らされる。自分たちで何もできないからしょうがないんだけどさ」

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