第12話

第十話
418
2021/10/10 05:48
北斗side


はぁ…

なんで空と田中、あんな仲良くなってんの…

おれ以外のやつとあんま話してほしくないんだけど、

っていうか、ぜったい田中、空のこと好きだろ、

なんて考えていたら、学校が終わっていた。

家に帰って、いつもと同じように写真を見る。


そういえば、クッキーが入ってた容器、返してないな、

せっかく空と喋れる機会だし、返しに行くか、


空の家のインターホンを鳴らす。

小さい頃は、いつも少し背伸びして、インターホンを押してたなぁ、

そんなことを考えていたら、空がでてきた。


空「はぁい!」


北斗「あっ、クッキーの返してなかったから、」


空「あぁ、これね!おいしかった?」


北斗「うん、家族みんなおいしいっていってたよ、」


なんて話してたら、なにかが視界に入った。

男ものの靴。

えっ、空、男連れ込んでんの、?

そんなわけないけど、明らかに男の靴だろこれ、

まさか、田中となんかあるのか、?


空「どうしたの?難しい顔してるけど、」


北斗「あっ、いや、この前の数学の授業サボっちゃったから、どうしよっかなぁって、」


なんとか乗り切った。

なんて考えてたら、田中が階段から降りてきた。


空「ノートみる…?」


北斗「うん、そうしてくれると助かる、」


空「学校に忘れちゃったから、明日渡すね、」


北斗「ありがと、じゃあね、」


空「また、明日学校でね、」




































































































空の家からでるとき、田中の方めちゃくちゃ睨んどいた。

なんでおれ以外の男、家に上げてんだよ。






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