もう……イヤだな……。
心の中で弱音を吐く。
泣きそうになるのを必死でこらえる。
花香)あなた、いいの?
横に視線を向けながら聞いてくるのは、
私が中学3年生の時から1番仲良くしている
積山花香ちゃん。
両親の仕事の都合で2年前まで海外にいた
花香ちゃんは、美人で元気でポジティブで、
優柔不断な私を引っ張ってくれるしっかり者。
『よくないかも……』
かも、なんて言ってるけど本当は全然良くない。
お昼休み、お弁当を片付け
机に突っ伏してうなだれる。
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❤と⭐お願いします!
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編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!