第63話

chapter 62
1,677
2022/08/15 09:26
暑いなあ。ここ最近本当に暑すぎる

プールとか川とか行きたいな…
角名
暑いね。
あなた
う、うん
どうしよう。初めて角名くんを見て一目惚れした時並に

話が弾まない…

私が緊張してるってのが原因なんだけどね
角名
お昼何作るの?
あなた
うーん。なんか適当に軽いもの作ろうかな
おなかいっぱいになると眠くなりそうだし
角名
あなたは、分かってないね。
双子、特に治の胃袋を
あなた
食べ盛りの高校生ってのは理解してるよ?
軽くって言っても量は作るつもりだし
角名
南さんと俺あなたが食べる量1人で普通に食べるけど?
あなた
ん?それって3人前を軽く食べるって事?
角名
俺に至っては男子高校生だから少しは多いけど
まあその位かそれ以上
治に張り合って侑も食べるから
あなた
え、本当に?!
角名
うん
そんなに食べれるのか…
あなた
素麺にしよう…そしたら量作れるから
あとおにぎりと卵焼きとか3人前位作れば…
角名
まあ、おやつとか買って足りなければ
これ食べとけって言えばいいし
あなた
そういうものなの?
角名
うん。
あなた
そっか…
とりあえず、スーパーで色々と見て見よ
とりあえず素麺あるだけ買ったから

私のお昼ご飯とか晩御飯一時素麺だろうな…
角名
今いっとき素麺だ。とか思ったでしょ
大丈夫 すぐ無くなるから
あなた
それは流石にないでしょ笑
てか、懐かしいねー!こうやって
2人で駅の方から帰るって
角名
そうだね。
何話したかとか覚えてる?
もちろん覚えているよ

だって私が失恋した時に話していたことだから
あなた
覚えてるよ笑
その後角名くんは好きな人とどお?
角名
1回離れ離れになって尚のこと
好きって実感したかな
最近は凄くいいのかも
その子も俺の事好きらしいけど
あなた
え!じゃあなんで付き合わないの?
角名
その子は俺が好きってこと気づいてないから
俺は好きだよって本気でアピールしてる
いいな。角名くんからそんなに思われているなんて

角名くんは沢山アピールしているのに

私は何もしていない。

今の現状に満足して行動しないくせに

あれもこれもって欲張りになってる自分

羨ましく思っているだけ 何か自分で行動しないと
角名
暗い顔してどうしたの?
あなた
私って何もしてないなって思って笑
角名
俺はあんまりしてほしくないけどね
あなた
え、どういう意味?
角名
まあ頑張ってね。俺は見てるから
あなた
角名くんに見られるのかあ。
緊張しちゃうな
角名
もっと意識して。もっと考えてね
あなた
う、うん?
あれ?角名くん私が好きなこと知ってる?

私が角名君のことをもっと意識してって言ってるように

思えるんだけど気のせいかな
あなた
ねえ、角名くん。
角名
ん?
あなた
明日の部活後一緒に帰ってくれませんか?
角名
うん。いいよ
あなた
私って容量悪いし恋愛経験ないから
アピールとかするの凄い下手なんだよね。多分
角名
うん?
私はアピールを出来る程要領も良くないし

どんな事すればいいのかすら分からない

いつかは決めてない

それでも失恋してそれでも好きでワクワクして

ドキドキして時には苦しく悲しくなって

けどこの思いは止まらないから。

告白するよ。角名くんに
あなた
私当たって砕けろ精神で頑張るね!
あ、家ついた早く作ろ!
角名
うん、砕けたあとの破片は拾ってあげる
告白するって決めただけで心臓がうるさい

なのに、心は軽くなって清々しい気分

あーいつ告白しようかな

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