第64話

chapter 63
1,637
2022/08/15 12:35
あなた
う、うそでしょ
帰ってきてから双子くんがお腹空いた と言うので

すぐに素麺を湯掻いて1人3つ程のおにぎりを作ったのに

ものの10分しない程でほとんど食べ終わっていた
角名
言ったじゃん。
あなた
確かに言ったけど…
もう無いん?
莉桜
あんたら食いすぎや!
あなた
素麺すぐ茹でるね
けどご飯はないから炊きます!
私は急いでキッチンに向かい

そうめんを茹でる為にお湯を沸かしその間に

ご飯を炊く。

一人暮らしで一升炊きの炊飯器なんていらないでしょ

って思ってたけどここで役立った…

選んでくれたお母さんありがとう
あなた
今のうちに卵焼きと野菜炒めでも作ろうかな
いやでも足りないとか言われたら怖いから
ミートソースも作っとこう
1人でバタバタしていると角名くんが

手伝おうか?と来てくれた
あなた
今は待ってるだけだから大丈夫だよ笑
それにこっち少し暑いから向こうで休んでて
廊下だし火を使っているから尚のことここは暑い
角名
いやいいよ。
あっちうるさいから
扉は閉まっているのに部屋の方からは

すごい騒がしい声が聞こえ苦笑い

角名くんも大変だったんだろうな
あなた
じゃあ氷入りのお茶ついで貰おうかな
角名
うん
あなた
ありがとうー!
角名
あなたはさ、付き合えたらどんな風に
なりたい?
あなた
んー…少女漫画程度の知識しかないけど
結構重く愛されたいかも笑
角名
へー、なんか意外
あなた
そう?けど実際がどうか分かんないから
どうなのかは分からないけどね笑
角名
重く愛されたいって例えば?
あなた
うーん。
束縛とか結構ありかもね
漫画で読むのドSとかクールなのに
好きすぎて嫉妬しまくりとか見るから
角名くんから 他の男となんで一緒にいるのとか

言われたらニヤけそう
角名
結構しんどいもんだよ
束縛とかって
あなた
経験ないからなんとも言えないけど
好きな人からそれだけ愛されてるって
実感できそうだから
角名
信じられてないって思わないの?
あなた
そんな事頭になかった笑
角名くん経験ありそうだね
角名
されてた側だったけどね。
結構めんどくさかった
自分で聞いといて傷つく

バカみたいだなー。

そりゃ角名くんは経験があるんだから

不思議なことじゃないけど
角名
今はする側になってるけど
付き合ってもないから言えないけどね
あなた
え、そうなの?
どんな感じ?
角名
内容は教えてあげないけど
独占したくてマーキングしたくなる
角名くんの鋭い目線で心臓がうるさくなる

自分が嫉妬されてる訳でもないのに

かっこよすぎて 苦しくなる
角名
あ、火。
あなた
え、え?!やばい!!
素麺を茹でるお湯が沸騰して溢れそうになっていた
あなた
危ない…よかった
教えてくれてありがとう!
角名
どういたしまして
あなた
あと茹でるだけですぐだから向こういってて!
角名
うん。
ねえ、あんまりあっちこっちに
愛想振りまくの辞めようね
あなた
う、うん?
どういうこと?と聞きたかったが

角名くんはすぐに部屋に戻った

私そんなに愛想振りまいてたかな

そんな事を考えながらも卵焼きを巻き

ミートソースは諦め 素麺を冷まし

部屋に持っていく。
あなた
お待たせしました!
とりあえず、これ食べて落ち着いてね
もうないからね笑
勢いは全く落ちず皆で食べたが

双子くんの食べてる姿で私はお腹いっぱい

それに角名くんの食べてる姿が綺麗すぎて

目に焼け付けようとすると目が合い

卵焼き美味しいよって…

これ以上好きにさせないで

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