第37話

しょうま編
77
2018/10/04 13:35
花火大会のある駅まで着いた。

これから花火がはじまる。

告白する時間が近づいている。
れん
れん
屋台見ようぜ
しょうま
しょうま
そうだな
あやか
あやか
見よ見よ!
ゆず
ゆず
さんせー!
俺たちは屋台がある方まで行った。
ゆず
ゆず
あやか!りんご飴!
あやか
あやか
ほんとだ!ゆず、食べる?
2人が話してる。

りんご飴買うのか。。。

待てよ!ここで奢ってあげるべきところだ!

そう思っていたら体と口が動いていた。
あやか
あやか
すいま...
しょうま
しょうま
すいません。
りんご飴小さい方2つください
れん
れん
りんご飴小さい方2つください
さすがれん。

同じこと考えてるよな。

あやかはぽかんとしてるし!そんな顔もかわいいかよって
屋台のおじちゃん
はいよ。
2つずつね
しょうま
しょうま
ありがとうございます
しょうま
しょうま
はい!あやかの分
れん
れん
ゆずの分
あやか
あやか
え?
ゆず
ゆず
え?
そりゃそうなるよな。

でも、ここで変なこと言ったら...

ここはまだ隠さないと
しょうま
しょうま
だーかーらー
奢り
あやか
あやか
うっ受け取れないよ!
奢ってもらってばっかりだし
またそれか。

そんなの気にしなくていいのに
しょうま
しょうま
それは聞き飽きたよ!
あやか
あやか
わ!
そう言ったら手が動いていた。

あやかの手って小さいんだな。

それに熱い。俺の手かもだけど。。。

けど、かっこ悪いかもだけどこれしかない
しょうま
しょうま
はい!もうあやか触ったー!
しょうま
しょうま
最後に触ったのあやかだからそれはあやかの!
ダメだったかな。

こんなんじゃダメだよな。
あやか
あやか
笑笑
ありがとう😊
なっなんてことだ!

そんなかわいく笑うから勇気もなにもかもが吹っ飛びそう。
れん
れん
そろそろ場所取りに行こっか
しょうま
しょうま
そーだな
平常心平常心

これから告白するって思ったら心がドキドキしてる。

もう少しだけ...

もう少しだけ待ってくれ!もう少しだけ勇気を。





ヒュー...パーン!
れん
れん
きれい!
ゆず
ゆず
そうだね
はじまった。

俺もだけど、れんも2人でみたいだろうし。

もう少しだけ、みんなで見るか。



数十分後
しょうま
しょうま
喉乾いたから飲み物買ってきていいか?
れん
れん
おう。いいよー
れん。分かってるよな。

目で訴えた。

れんが分かってるっと言わんばかりに見てくる

分かってるならいいや。
しょうま
しょうま
ごめん。迷ったらあれだから、あやかも来てくれない?
無理やりすぎたか?

もっとスマートに出来ねぇかな。
あやか
あやか
あ。うん。いいよ
後ろを歩くあやかの下駄の音が俺の鼓動をもっと早くする。

2人きり。

あやか
あやか
しょうまくん?
自動販売機あっちだよ?
やっぱり鈍感だな。

そんなのどうでもいい。
しょうま
しょうま

あーいいんだよ。2人にしてあげたかっただけ
こっちもなんだけどな。

2人になりたかったなんて口が裂けても言えねぇな。
あやか
あやか
そーなんだ。
どうする?

この後のことなんか考えなかった。

伝えるチャンスすぐあるだろ!

何してんだよ。言うチャンス。

落ち着け!失敗は許されない。

ちゃんと言うだ!
あやか
あやか
好き!




すみません。

このままでいかせていただきます!

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