花火大会のある駅まで着いた。
これから花火がはじまる。
告白する時間が近づいている。
俺たちは屋台がある方まで行った。
2人が話してる。
りんご飴買うのか。。。
待てよ!ここで奢ってあげるべきところだ!
そう思っていたら体と口が動いていた。
さすがれん。
同じこと考えてるよな。
あやかはぽかんとしてるし!そんな顔もかわいいかよって
そりゃそうなるよな。
でも、ここで変なこと言ったら...
ここはまだ隠さないと
またそれか。
そんなの気にしなくていいのに
そう言ったら手が動いていた。
あやかの手って小さいんだな。
それに熱い。俺の手かもだけど。。。
けど、かっこ悪いかもだけどこれしかない
ダメだったかな。
こんなんじゃダメだよな。
なっなんてことだ!
そんなかわいく笑うから勇気もなにもかもが吹っ飛びそう。
平常心平常心
これから告白するって思ったら心がドキドキしてる。
もう少しだけ...
もう少しだけ待ってくれ!もう少しだけ勇気を。
ヒュー...パーン!
はじまった。
俺もだけど、れんも2人でみたいだろうし。
もう少しだけ、みんなで見るか。
数十分後
れん。分かってるよな。
目で訴えた。
れんが分かってるっと言わんばかりに見てくる
分かってるならいいや。
無理やりすぎたか?
もっとスマートに出来ねぇかな。
後ろを歩くあやかの下駄の音が俺の鼓動をもっと早くする。
2人きり。
やっぱり鈍感だな。
そんなのどうでもいい。
こっちもなんだけどな。
2人になりたかったなんて口が裂けても言えねぇな。
どうする?
この後のことなんか考えなかった。
伝えるチャンスすぐあるだろ!
何してんだよ。言うチャンス。
落ち着け!失敗は許されない。
ちゃんと言うだ!
すみません。
このままでいかせていただきます!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。