私はあなた。
私は異世界から突如、この学園に来た。
何も分からないし、行くあてもない。
すると、ここの学園長に
「うちは男子校だけど
男装して過ごしてくれたらいいよ」
と言ってくれた。
そして、私は男装して通うことになった。
ここ、一年くらい過ごしているが
今のところ誰にもバレていない。
ここにはもう慣れてきていつも楽しい日々を送っている。
そんないつもと、同じ日々を過ごしていたんだ。
あの時までは…
学園の庭を散歩していると
エースが元気よく話しかけてきた。
エースの後ろには何やら
目を輝かせたデュースもいる。
エースとデュースはマブダチだ。
いつも3人で行動をしている。
今日も3人仲良く昼飯を食べる予定だった。
すると
エースに言われ
上を見上げると人が降ってきた。
ドスンッ!と効果音がつきそうな勢いで
私の上に落ちてきた。
私達が困惑していると
女の子は周りをキョロキョロと見渡し
私たちに言った。
女の子はどうやら私と同じで
違う世界から来たっぽい。
これは、報告しないと不味いと思い
エースとデュースに耳うちする。
私がそういうと女の子は私を睨み
と、嫌がった。
と、エースが言うと
女の子は即答で返事をした。
もしかして、私…嫌われてる?
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✂︎
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!