第45話

XLI
3,011
2019/03/16 12:59
廉は驚きが隠せなかった・・・・・・
永瀬廉
永瀬廉
あなた・・・様?なぜ・・・・・・私なんですか?
あなた
あなた
ニコッ・・・廉?涼介から聞いたわ。
永瀬廉
永瀬廉
えっ?
あなた
あなた
私のために毎日、ハーブティーを廉が調合してくれてるんですって?
永瀬廉
永瀬廉
はい。
あなた
あなた
なぜ・・・・・・そこまで?
永瀬廉
永瀬廉
それは・・・・・・あなた様のお身体が心配で・・・少しでもリラックス出来ればと・・・・・・
あなた
あなた
涼介もそうだけど、2人とも私の身体を心配して食事を作ってくれたり、お茶を用意してくれたり・・・・・・でもね、廉は違ったの
永瀬廉
永瀬廉
私がですか?
あなた
あなた
お兄ちゃんと同じ事を言ってくれたの
永瀬廉
永瀬廉
えっ?
あなた
あなた
クスクス・・・・・・覚えてないのね
永瀬廉
永瀬廉
あっ・・・・・・
あなた
あなた
あなた様の見方はここにおります・・・いつでもどんな時もあなた様の見方ですって
永瀬廉
永瀬廉
はい。・・・言いました
あなた
あなた
廉?・・・そろそろ右手・・・疲れるんだけど(笑)


すると、廉はおもむろに膝をつき、私の右手を取り言った


永瀬廉
永瀬廉
謹んでお受けします。チュッ
あなた
あなた
クスッ・・・ありがとう
ママ
ママ
お待ちなさい
あなた
あなた
ママ?
ママ
ママ
その婚約、認められません。
有岡大貴
有岡大貴
えっ?
神宮寺勇太
神宮寺勇太
はぁ?
岩橋玄樹
岩橋玄樹
なんで?
平野紫耀
平野紫耀
ここまで来て?
伊野尾慧
伊野尾慧
お母様・・・・・・なぜですか?
山田涼介
山田涼介
・・・・・・・・・
ママ
ママ
なぜ?どうして?当たり前です。相手は執事ですよ?私達に仕える身・・・・・・育ちも分からないような・・・・・・
あなた
あなた
ママ・・・・・・それは偏見よ・・・・・・ハァハァ
永瀬廉
永瀬廉
あなた様?
山田涼介
山田涼介
どうやって・・・・・・
もう1人の人格
もう1人の人格
ママ?あなたは自分が叶えれなかった事を娘の私がいとも簡単に叶えた・・・・・・それが悔しいのでは?
ママ
ママ
ッ・・・・・・!!なんでそんな事・・・・・・それにあなた・・・・・・誰?あなたちゃんじゃないわ
もう1人の人格
もう1人の人格
自分の娘の顔忘れたの?正真正銘、あなたの娘あなたよ?
ママ
ママ
もしかして・・・あなたちゃんあなた・・・・・・
もう1人の人格
もう1人の人格
そうよ・・・・・・あなたのせいで私が作り出された・・・・・・そう、ママと同じ・・・・・・
ママ
ママ
なぜそれを!!
もう1人の人格
もう1人の人格
あの日見たのはあなたじゃない・・・・・・あなたが作り出したもう1人のあなた・・・・・・それに私は気がついた・・・・・・ハァハァ
ママ
ママ
だからと言って、婚約を認める訳には・・・・・・
あなた
あなた
ママ・・・?執事の人の事、好きだったんだよね?
ママ
ママ
ウッ……
あなた
あなた
ママ?私は、廉とずっと一緒にいたいの
ママ
ママ
ウッ………でも
伊野尾慧
伊野尾慧
お母様?廉は、世界で有名なアパレル会社のご子息です。幸い、廉には、ご兄弟が沢山いらっしゃいましす。廉、何人兄弟?
永瀬廉
永瀬廉
3人です。
伊野尾慧
伊野尾慧
で、廉は何番目?
永瀬廉
永瀬廉
末っ子です
伊野尾慧
伊野尾慧
どうです?これでも、あなたの婚約者には、相応しくないと?
ママ
ママ
慧まで・・・・・・高橋!(当主執事)
高橋
「はい」

ママ
ママ
マスコミにFAXを。伊野尾家の当主を交代致します。と、同時に婚約を正式にしたと・・・・・・
あなた
あなた
ママ・・・
永瀬廉
永瀬廉
当主様・・・
高橋
「かしこまりました」

ママ
ママ
あなたちゃん、執事と婚約した事、後悔はないのね?
あなた
あなた
はい・・・・・・
ママ
ママ
廉・・・何があっても、あなたの味方である事・・・約束できますか?
永瀬廉
永瀬廉
はい、約束します
ママ
ママ
山田
山田涼介
山田涼介
はい
ママ
ママ
今まであなたをありがとう。
山田涼介
山田涼介
いえ。
ママ
ママ
山田・・・・・・今後は、当主の第一執事として務めてくれますか?
山田涼介
山田涼介
はい。もちろんです
ママ
ママ
お友達の皆さん?
有岡大貴
有岡大貴
はい
平野紫耀
平野紫耀
はい
神宮寺勇太
神宮寺勇太
はい
岩橋玄樹
岩橋玄樹
はい
ママ
ママ
これからも、あなたと仲良くしてくださいね(ニコッ)
有岡大貴
有岡大貴
もちろんです
平野紫耀
平野紫耀
今と変わらず、仲良くします
神宮寺勇太
神宮寺勇太
こちらこそよろしくお願いします
岩橋玄樹
岩橋玄樹
はい。ずっと友だちです
ママ
ママ
あなた?
あなた
あなた
なに?ママ
ママ
ママ
良い友達を持ったわね
あなた
あなた
はい


幸せな時間だった。マスコミに発表した為、大騒ぎになっていた。だけど1つまだバレてないことがあった・・・・・・


それは、廉が私の執事だって事。
廉の肩書きは、世界で有名なアパレル会社の息子としか紹介されてなかったから・・・・・・


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