第70話

LXIII
2,664
2019/03/25 13:59
涼介が、自力で縛られてた手の縄を解き私の縄も解いてくれた・・・・・・
山田涼介
山田涼介
あなた様、大丈夫ですか?
あなた
あなた
涼介こそ・・・
山田涼介
山田涼介
すいません・・・私達のためにこんな目に・・・
あなた
あなた
私達?・・・・・・どういう事?
涼介が、自分の上着を私に羽織らせた
山田涼介
山田涼介
中島は、執事育成学校での良きライバルでした・・・
※執事育成学校は架空です
あなた
あなた
えっ?ただのライバルがこんな事を?
山田涼介
山田涼介
中島は、私と共に伊野尾家の執事になる事が決まっていました。ですが、伊野尾家に来たのは廉でした・・・・・・
あなた
あなた
何が・・・あったの?
山田涼介
山田涼介
それが・・・後からわかった事なのですが、中島は、落ちこぼれ今回のような事件を起こしたとか・・・・・・
あなた
あなた
でももう一度挑戦すれば・・・・・・
山田涼介
山田涼介
そういう訳にはいきません・・・1度でも問題を起こせばもう戻れません
あなた
あなた
だからってなんで私に・・・・・・
山田涼介
山田涼介
それは・・・・・・
あなた
あなた
・・・・・・もしかして、廉と婚約したから・・・
山田涼介
山田涼介
えぇ。そうだと思います
あなた
あなた
じゃぁ、廉が危ないんじゃ
山田涼介
山田涼介
あなた様?
あなた
あなた
何?
山田涼介
山田涼介
私に考えがあります・・・・・・
あなた
あなた
なに?それで、廉を守ることは出来るの?
山田涼介
山田涼介
えぇ。守ることは出来ます・・・・・・ですが、廉にしても、あなた様にしてもとても辛いことになります・・・・・・
あなた
あなた
そんな・・・・・・
山田涼介
山田涼介
どうしますか?
あなた
あなた
・・・・・・聞かせて

涼介が、これから涼介を守る方法を私に耳打ちをした・・・・・・

それは私にとっても凄く辛いこと・・・・・・一時的とはいえ、周りのみんなを騙すことになる事・・・・・・

だけど・・・今、廉をアイツらから守るにはこれしかないと思った・・・・・・

涼介を信じて・・・・・・


あなた
あなた
私に・・・・・・できるかな・・・・・・
山田涼介
山田涼介
私が全力でサポート致します。
あなた
あなた
わかった・・・それでいきましょう
山田涼介
山田涼介
かしこまりました


小屋の外で、私を呼ぶ廉、大貴、紫耀の声が聞こえた・・・・・・


永瀬廉
永瀬廉
あなた様ー!涼介さーん!
平野紫耀
平野紫耀
あなたー!どこだー!
有岡大貴
有岡大貴
あなた!!あなたーー!

私は、覚悟を決めた・・・・・・これは、みんなを守るため・・・・・・廉を守るため・・・・・・


そう信じて・・・・・・


あなた
あなた
涼介、お願い
山田涼介
山田涼介
はい。あなた様、クラスメイトは無事です。
あなた
あなた
良かった・・・ありがとう
山田涼介
山田涼介
では、失礼します・・・・・・ボコッ!
あなた
あなた
ウッ・・・・・・


涼介が、私を気絶させた・・・・・・

そして、次に目が覚めたのは私の部屋だった・・・・・・

目が覚めたら、涼介の作戦が始まる・・・・・・


永瀬廉
永瀬廉
あなた様?あなた様!!
あなた
あなた
ん・・・・・・
有岡大貴
有岡大貴
あなた、大丈夫か?
あなた
あなた
大貴・・・・・・
平野紫耀
平野紫耀
あなた、分かるか?
あなた
あなた
えぇ。紫耀でしょ?
平野紫耀
平野紫耀
良かった
山田涼介
山田涼介
あなた様・・・お身体の具合はいかがですか?
あなた
あなた
大丈夫よ。涼介、ありがとう
永瀬廉
永瀬廉
あなた様、カモミールとラベンダーのハーブティをお持ちしました
あなた
あなた
・・・・・・涼介?・・・新しい執事の人?
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・えっ?
山田涼介
山田涼介
あなた様、廉ですよ?
有岡大貴
有岡大貴
そうだよ、あなた。お前の婚約者だろ?
あなた
あなた
えっ?私の婚約者?
平野紫耀
平野紫耀
覚えてないのか?
あなた
あなた
婚約者・・・・・・って・・・
永瀬廉
永瀬廉
マジかよ・・・・・・なんで・・・・・・
山田涼介
山田涼介
あなた様、もう暫くお休みください。廉、有岡様、平野様はこちらへ・・・・・・
あなた
あなた
わかった


涼介が、みんなを別室に連れて行った


ごめん・・・・・・みんな・・・・・・廉、ごめん・・・


山田涼介
山田涼介
どうぞ、お入りください
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・
有岡大貴
有岡大貴
あの、何があったんですか?
平野紫耀
平野紫耀
あなたは裸で発見されたり、山田さんは傷だらけだったし・・・・・・
山田涼介
山田涼介
お話します。・・・・・・あの小屋に着いた時、あなた様は縛られ、犯された後でした・・・相手は、廉・・・・・・執事育成学校にいた中島裕翔だ・・・覚えているか?
永瀬廉
永瀬廉
中島・・・・・・あっ!僕ではなく初めはこの伊野尾家に仕える予定だった方・・・・・・
山田涼介
山田涼介
そうだ・・・・・・
平野紫耀
平野紫耀
それと、あなたが廉の事忘れたのとなんの関係が?
山田涼介
山田涼介
隔離性健忘症・・・・・・では無いかと
有岡大貴
有岡大貴
隔離性健忘症?
山田涼介
山田涼介
はい・・・・・・あの時、中島がすべてをあなた様に話していたとしたら・・・廉の事を強く思うがゆえに、廉の事だけ忘れたのではないかと・・・・・・
永瀬廉
永瀬廉
そんな・・・・・・
有岡大貴
有岡大貴
廉・・・・・・
平野紫耀
平野紫耀
治るんだろ?
山田涼介
山田涼介
はい・・・・・・いつ治るかは分かりませんが。
永瀬廉
永瀬廉
涼介さん、俺・・・・・・どうしたら・・・・・・
山田涼介
山田涼介
平野様、お願いがあります。
平野紫耀
平野紫耀
ん?俺?
山田涼介
山田涼介
廉を、しばらくの間・・・平野様に仕えさせてはくれませんか?
永瀬廉
永瀬廉
涼介さん!俺は・・・・・・
山田涼介
山田涼介
廉・・・・・・今お前は、あなた様のクラスメイトだ。学校では俺はそばいいることは出来ない
有岡大貴
有岡大貴
せめて、学校にいる間だけでも、クラスメイトとしてそばにいろって事ですか?
山田涼介
山田涼介
はい。おっしゃる通りです
平野紫耀
平野紫耀
分かりました。だけど、俺には執事はいる。だから、友達として暫く俺の家に泊まれ(笑)
永瀬廉
永瀬廉
・・・・・・それが、あなた様の為・・・・・・ですか?
山田涼介
山田涼介
そうだ・・・・・・
永瀬廉
永瀬廉
1つ・・・・・・お願いがあります
山田涼介
山田涼介
なんだ?
永瀬廉
永瀬廉
ハーブティを、毎朝渡してもいいですか?
山田涼介
山田涼介
わかった。送った時に、俺に渡せ
永瀬廉
永瀬廉
ありがとうございます・・・・・・
平野紫耀
平野紫耀
じゃ、早速今日から俺んち泊まりな(笑)
山田涼介
山田涼介
皆様、今まで通り何も変わらぬ対応を・・・・・・
有岡大貴
有岡大貴
わかった・・・・・・


私は、1人部屋で泣いていた・・・・・・


今頃廉は、悲しい顔をしているのかな・・・・・・
辛いよね・・・・・・ごめん・・・・・・本当にごめん・・・・・・


私には・・・・・・廉だけだから・・・・・・忘れてなんてないから・・・・・・


そう思いながら、目を閉じ朝を迎えた・・・・・・


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