私は、親友2人に挟まれて、幸せだった
屋上で、3人で追いかけっこをしてる姿を見守る2人の友達・・・・・・
そして、その光景を少し離れた場所から眺めてるそれぞれのファンの姿・・・・・・
私の周りの光景は何一つ変わってなかった・・・・・・
変わったのは私自身・・・私の心の中での決意・・・・・・
私は、廉を信じて婚儀の日までみんなと笑い、廉のために笑顔でいよう、伊野尾家の正式な当主としての自覚を持ち廉の支えになろうと決めた・・・・・・・・・
そして、その決意から数ヶ月・・・・・・
相変わらず、廉とは顔をまともに合わせることも無く、廊下ですれ違うくらい・・・・・・
しかも、立場は、私の方が上だから、すれ違う時は廉の顔なんて見れない・・・・・・
🚪コンコン
大きな包を何個か置いて海人は部屋から出た・・・・・・
ビリビリビリビリ・・・・・・・・・
廉からの贈り物・・・・・・
それを手にした私は涼介に飛びつき、子供のように涼介の腕の中で泣いた・・・・・・
手に持ってた廉からの贈り物を涼介が部屋のどの位置からも目に入る所に飾った・・・・・・
やっと・・・・・・やっと・・・・・・
私の瞳は溢れる涙でぼやけてたけど・・・・・・
シンプルな素敵なウエディングドレスと、数点のドレス・・・・・・
廉は私の好みを知っていて・・・全てオーダーメイドで作ってくれてた・・・・・・・
婚約発表してから、数ヶ月・・・・・・何年もの時間が経った感覚で・・・・・・でも実際にはそうでもなくて・・・・・・
初めはいきなり婚約者とか言われたけど・・・
色んな形で辛いことが起きたけど・・・・・・
やっと・・・・・・やっと・・・・・・これを着る日が来たんだ・・・・・・・・・
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。