とある日の夜。
俺たちにまた一通
封筒が届いた。
前と同じようにその中にまた2つ入っている。
律儀に2つ
お知らせの紙もやはりはいっていた。
そう言われ、封筒に目をやる
〝パートナー決定のお知らせ〟
.......は?
パートナー決定って、
いわゆる、3年間の性奴隷の相手
という事も意味している
互いに緊張している事は空気感でわかる
運命の時が来た。
咄嗟な提案だった
____ただ、ただ俺はじんたんと他の人が結ばれるのを見ていられない。
その場で泣き崩れてしまうだろう
建前では強く自分を保ったものの
これからじんたんの運命の相手が決まる、
それだけで狂ってしまいそうだ。
俺たちは部屋に行き、
封筒を開ける。
寺島大輝さん、
貴方の運命のパートナーは___。
〝藤枝 仁 さんです〟
藤枝仁....?
藤枝仁ってじんたんっ、?
俺はお知らせの紙を五度見した。
何度見ても正真正銘俺が同居している
〝じんたん〟
だった。
貼り付けられている顔写真も
生年月日も。全て
じんたんだったのだ。
そうだ、今頃じんたんは何をしているのだろう
ふと気になってじんたんの部屋をノックした
コンコンッ
返事がない
ガチャ
出てきたじんたんは顔が真っ赤に染まっていた
ここであの事を言うべきか、
じんたんも、もう知っているだろう
凄く不自然になってしまった
心なしか元気がない。
やっぱり俺とは嫌だったのかな、
ごめんな、じんたん。
俺は、めっちゃ嬉しい。
大好きなじんたんを性奴隷にできる喜び
それは半端なものじゃない。
俺の〝S〟 の血が騒ぐ。
これからが楽しみだ
____ねぇ?じんたん。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!