第28話

358
2019/08/14 08:28

@2週間後



ジン
ジン
(ふぁああ、眠い眠い、水飲みたい………………。)
ユー
ユー
あれ、そっちん起きたんだ。
ジン
ジン
え、あなた、なんでこんな時間に起きてるの?
ユー
ユー
みんなの朝食を軽く作っといて、バスの中で食べられるように。
ジン
ジン
あー、うん。
ユー
ユー
あ、ヒナオンニ、ユソ起きました?
ヒナ
ヒナ
無理矢理起こしといた。
ジヌ
ジヌ
昨日全然寝てないみたいで、すごく眠そうで…………。
ハナ
ハナ
ダンス練習一番頑張ってるのユソだし、昨日の夜も遅くまで。
ユー
ユー
そっか、今日でMV撮影終わるから、少しは休んでくれるといいけど。
ジン
ジン
あのさ、みんな大丈夫?
ハナ
ハナ
え?
ジン
ジン
目の下の隈も目立ってるし、なんか痩せたような気がするし。
リジュ
リジュ
大丈夫、メイクで隈は隠せるし、痩せてるのいいことですから。
ジン
ジン
でも…………。
ユソ
ユソ
おはようございます、う〜、頭痛い。
エルさん
エルさん
みんな起きた?
早く車に乗って。
RAINBOW
RAINBOW
はぁい。
ジン
ジン
あ、いってらっしゃい。
エルさん
エルさん
うん、行ってきます。










@バンタン


テテ
テテ
あー、今日は何しようかな。
ナム
ナム
練習室、立ち入り禁止になったしね。
グク
グク
ジム行くのも駄目になりましたし。
ホソク
ホソク
それだけ休めってことだよね。
ジン
ジン
ねえ、今日の朝、さ。
ジミン
ジミン
ん?
ジン
ジン
6時くらいに目が覚めて下に行ったら、あなたがいて。
何してるのって聞いたら軽い朝食作ってるって。
バスの中で食べられるようにだと思うんだけどさ。
その後すぐに出ていったんだよね。
ユンギ
ユンギ
それで?
ジン
ジン
少し話聞いたら、ユソとか昨日あんまり寝てないみたいで。
ダンス練習夜遅くまでしてるらしいのね。
目の下の隈も酷かったし、ヒナちゃんとかフラフラしてるみたいで。
テテ
テテ
流石に働きすぎだと?
ジン
ジン
うん。
グク
グク
まあ、今が頑張り時なんでしょうね。
ナム
ナム
デビューしたての頃は大変だからね。
とくに僕らの妹分ってこともあって辛い思いもしてると思うし。
ホソク
ホソク
それでも確実にファンを増やしていってるよね。
ジミン
ジミン
………………僕も、働きすぎだと思う。
ユンギ
ユンギ
俺もだ。
ナム
ナム
まあ、僕らで止めるわけにもいかないし。
ホソク
ホソク
とりあえず、僕たちは支えられることを支えよう。
テテ
テテ
そうですね、休んでるのも飽きましたし。





@RAINBOW


ユー
ユー
ユソ、ユソ!
ユソ
ユソ
あ、はい、すいません。
ユー
ユー
メイクだってよ。
ユソ
ユソ
分かりました。
ハナ
ハナ
ねえ、あなた、ヒナオンニのこと見て。
ユー
ユー
え?
ハナ
ハナ
なんかさ、顔色悪くない?
ユー
ユー
うん、思った。
ハナ
ハナ
他のみんな、あんたも含めてヤバイくない?
ユー
ユー
でもしょうがない、今が頑張り時なんだから。
ハナ
ハナ
うん…………。
ユー
ユー
ほら、撮影行くよ。
ハナ
ハナ
分かった。





@撮影

ヒナ
ヒナ
(リジュ、足引きずってる…………。)
ユー
ユー
(これじゃ無理だよ、一回止めたほうが………。)
ヒナ
ヒナ
すいません、一回休み入れてもらってもいいですか?
エルさん
エルさん
…………分かった、15分休憩。
ヒナ
ヒナ
ありがとうございます。
ユー
ユー
ヒナオンニ、休み入れてくれてありがとうございます。
ヒナ
ヒナ
ううん。
ユソ、少しだけ寝て頭スッキリさせて。
ハナは水分補給したほうがいい。
あなた、あんたも休んで。
リジュはちょっと来て。
リジュ
リジュ
はい。
ヒナ
ヒナ
足、痛いんでしょ?
リジュ
リジュ
………………。
ヒナ
ヒナ
嘘つかないで、答えて。
リジュ
リジュ
痛いです。
ヒナ
ヒナ
いつから?
リジュ
リジュ
昨日の撮影で、私が一人で飛び降りるところで………。
ヒナ
ヒナ
かなり前じゃん、なんで言わなかったの?
リジュ
リジュ
あのあと、私の一人撮影でみんな帰っちゃって………。
ヒナ
ヒナ
そっか…………………とりあえずテーピングして。
このブーツなら見えないはずだから。
ユー
ユー
ヒナオンニ、私がやりますから休んでください。
ヒナ
ヒナ
ごめ、任せる。
リジュ
リジュ
あなた、ごめん。
ユー
ユー
あと少しで撮影終わるから、家に帰ったらとにかく休んで。
たしか明日は久しぶりにOFFになるからしっかり寝てね。
リジュ
リジュ
ありがとう………………グスッ…………………。
ユー
ユー
泣くなって、リジュらしくないじゃん。
リジュ
リジュ
あなた、私、怖い。
ユー
ユー
…………………………。
リジュ
リジュ
ほとんど無意識にやってる感じがしちゃってさ。
上手く笑えてるかも踊れてるかも分からなくて。
とにかく頭が痛いのに耐えるのしかなくて…………。
ユー
ユー
そんな、の………私も同じだよ。
リジュ
リジュ
、。
ユー
ユー
だけどさ、バンタンいなくてビッヒのファンは
私達とTXT先輩の活躍を待つしかないじゃん。
ここで私達が弱音吐いてちゃ駄目だよ。
リジュ
リジュ
うん。
ハナ
ハナ
ユソ、大丈夫?
ユソ
ユソ
頭がクラクラします。
エルさん
エルさん
…………………………。
ハナ
ハナ
とにかく寝てていいから。
ユソ
ユソ
はい。
ハナ
ハナ
はぁ……………。
ユソ
ユソ
ふぅ…………。
リジュ
リジュ
グスッ……………。
ヒナ
ヒナ
ハァ、……………ハァ、……………。
ユー
ユー
……………ハァ、。
















みんなからため息が出たときには、もう、手遅れだった。

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